第二十三話「古代王」 ページ24
腹を掻き混ぜられ、夥しい量の血を流して気絶した俺は、当然保健室で間に合う筈もなく、救急搬送された
勿論事情聴取は面会謝絶により、先送りだ
だと言うのに
「ふははははは！！！！」
「フハハハハハ！！！！」
「古代王煩い！！」
古代王組の笑い声が病室に響いていた
つまらん、と駄々をこね出した英雄王に林檎を剥いていたところ、アーラシュとニトクリスを伴ってファラオが現れたのだ
面会謝絶じゃなかったのか
「此度は災難であったな、リツカ
鬼に腹を裂かれたと聞いた時は流石の余も驚いたわ！」
「ふん！此奴の自業自得が招いたことであろうが
そもそも、己の力量を見誤るとは！彼奴らにも雑種を正さなかった責がある」
「いえ、今回ばかりは俺の慢心です
平和ボケし過ぎたのかもしれませんね……」
人理修復や異聞帯での戦いであったら命を落としかねない間違いだ
もう少し個性の鍛錬を増やした方が良いだろう
「そうさな、本来であれば、それが普通なのであろう」
ファラオの慈しむような声がした
面を上げよと言われ、恐る恐る顔を上げた
「本来であれば、貴様のような年の頃であれば、あのような戦闘とは無縁であったのであろう
あのような脅威に身を脅かされることなど無かったのであろうな」
大きな手が髪を優しく撫で付ける
「リツカ、黄金のは妬いておるのだ
あのとき、己を呼ばなかったことをな」
「太陽の」
「嫉妬は醜いぞ、黄金の」
ファラオが王様のこと揶揄ってるー！！
ニトクリスが胃痛がするのか胃の辺りを抑えた
「次は、王様をお呼びします
だから、そのとは俺のこと、助けてくださいね」
へらりと笑うと、少し耳を赤くした王様に撫でられた
少し乱暴な手付きだが、それが照れ隠しであるというのがなんだか嬉しかった
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饅頭 - もう更新しないのですか？ (2020年12月14日 21時) (
レス) id: d3fe79fcb9 (このIDを非表示/違反報告)
遥 - 続きがとても気になります！面白かったです！！ (2019年8月9日 0時) (レス) id: 54047cc432 (このIDを非表示/違反報告)
小豆丸(プロフ) - 月兎さん» ありがとうございます^ ^ちょっと執筆が滞り気味ですが、頑張ります！！ (2018年7月17日 18時) (レス) id: c509ccdcf0 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - とっても面白かったです！頑張ってください！(ロマニさんがどうなっているのかめっちゃ気になる。) (2018年7月17日 18時) (レス) id: 20543c8800 (このIDを非表示/違反報告)
小豆丸(プロフ) - 奏さん» 応援ありがとうございます！ロマニはそのうちまた出てくるのでお楽しみに〜 (2018年7月11日 15時) (レス) id: e73c005897 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小豆丸 | 作成日時：2018年5月3日 17時
