どんな君も愛してる【青】 (ページ20)

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第十九話ページ20

あみside

『…なんで私はまたここに来てる訳？』

妹「ちょっと色々事情がありましてこうなりましたっ！」

『笑顔は可愛い！笑顔は可愛いけどその事情が知りたいんじゃん？』

やっぱりー？なんて首を傾げてるのはもちろんしゅりちゃん

私達はなぜ再び渡辺さんの家の玄関に立っているのだろう

それも本人不在の。

事の発端は私が前回この家に訪れた次の日に

今日はわざわざありがとうございました!
会った時に言い忘れてたんですけど、私あみさんにメイクしてもらいたいです!

ってしゅりちゃんから可愛いすぎるDMが届いた事だった

これを見た時の私はきっと顔が緩み切ってたと思う

このDMに私が

こちらこそお騒がせしました。
もちろん!!!私もメイクしたいです!!近々会いましょう!!

って圧強めの返信をして、ほんとに予定を立てた私達は今日会う事になったの

今日会うまでにもずーっとDMで会話をしてて、だいぶ打ち解けた感じもするし

インスタのDMで仲良くなるだなんて、自分が学生だった時に戻ったみたいで嬉しかったんだよね

、、、じゃなくて

妹「私実家暮らしだからさ、あんまり友達を家に呼びたくないんだよね。かといってあみちゃんの家にいかせてください！って言うのも図々しいじゃん。だったらお兄ちゃんの家がちょうどいいんじゃないかなって思ってる。ほら、あみちゃん来たことあるし」

『来たことあるとかないとか、そーゆー事じゃないからっ！』

図々しいなんて思わないから、私の家に来たいって言ってくれて方が良かったかも、、

いやそれは嘘かもしれない

しゅりちゃんを普通のOLの住んでるアパートに呼ぶのはちょっと気が引ける

妹「あみちゃんにメイクしてもらうんだったらやっぱり誰かの家がいいなーって思って。お兄ちゃんに言ったらいいよー言われたからさ」

『渡辺さん、心広すぎない？』

妹「妹の友達が家に来るって事でしょ？全然いいよ。って言ってた。」

『飲み込み早すぎでしょ』

私は友達のお兄ちゃんが渡辺翔太だなんて、ちょっと信じられないけどね

妹「お兄ちゃんも知ってるんだし大丈夫！ね？」

『…わかった。じゃあ、お邪魔します』

しゅりちゃんはなかなか強引だけど、今までに居なかったタイプの友達で内心ちょっとワクワクしてる自分がいた