どんな君も愛してる【青】 (ページ18)

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第十七話ページ18

あみside

そのなんとも言えない沈黙を破ったのは渡辺さん

渡辺「ぶはっ笑笑あみさん面白いっすね！」

『面白い！？』

渡辺「例えば、何でお金請求されると思ったんですか？」

『えっと、イメージを崩したとかで業務妨害的な？』

渡辺「待って無理、腹ちぎれる...！」

『絶対笑すぎですって！！！」

目の前の椅子から落っこちそうなぐらい笑ってるけど、こっちは至って真面目なんです！

妹「いや、あみさん最高すぎるって笑笑」

『しゅりさんも笑ってるし！』

渡辺兄妹はもはや喋れないほどに笑っている

2人揃ってゲラなのでは？

渡辺「っはぁ… 俺があみさんにお金請求するはずないじゃないですか。元はと言えば俺の勘違いだし、自己責任っすよ笑あみさんにはあの写真は妹だって言い張ってもらうだけで十分です」

目尻に溜まった涙を拭きながらそういう渡辺さん

『よかったぁ、、、』

私の口からは思わず安堵がもれた

そりゃそうだよ、借金する事を半ば覚悟しかけてたもん

渡辺「ずっとそれ心配してたからあんなにガチガチだったんですね」

『そんな感じです…』

それがなくたってジャニーズの自宅にお邪魔するってめちゃめちゃ緊張する事だけど、何事も起こらなかった安心からか今はそこまでの緊張はしてない

渡辺「いやー、それにしてもあのアカウントに載ってる写真全部あみさんって改めて考えてもすごいっすね」

妹「だよね！お兄ちゃん風メイク投稿された時、あれ？シュガちゃんって私のこと知ってるっけ？って思うぐらい似ててびっくりしたもん」

渡辺「俺、あみさんの過去の投稿遡っても結構上位で似てるなって思ってなんか嬉しかったもん」

妹「それはちょっとキモいかも」

渡辺「なんか今日俺に当たり強くね？」

目の前で繰り広げられる2人の会話はまるで漫才

本当に仲のいい兄妹なんだなって伝わってきて、こっちまで自然に笑顔になる

妹「今度また2人で会いませんか？私、普通にあみさんと仲良くなりたいです！」

『…！』

渡辺さんから私の方に視線を移してそう言ってくれたしゅりさん

『ぜひ！！！』

すっごく特殊な出会い方だと思うけど、こんなに可愛くて優しいお友達ができるなんて思ってなかった

いつかはしゅりさんにもメイクしてあげたらいいな、なんてね

ちらっと渡辺さんの方を見ると、そんな私達をみて優しく微笑んでいた