第十二話 ページ13
あみside
妹「あ、私しゅりって言います!渡辺しゅり!歳は25です」
ずんずん進んでいくのについて行ってたら突然の自己紹介
25歳、同い年じゃん
『佐藤あみです。同じく25歳です』
妹「同い年なんですか!なんか一気に親近感湧きますね」
『ほんとですね笑』
カフェでも思ったし今も思った事なんだけど、しゅりさんはほんとに可愛らしい
表情の作り方も喋り方も仕草も
同い年でもきっと見え方が違うんだろうなって感じ
愛嬌があるってこういうことだなぁ、私にはないもん
妹「じゃあインスタのシュガって名前も、苗字が佐藤だからですか?」
『そうです。色々考えたんですけど全然思い浮かばなくて、結局安易な名前になっちゃいました』
妹「でもめっちゃいいですよ!私友達にあみさんのアカウントの事話す時シュガちゃんって呼んでるし」
『私のアカウントの事話してくれてるんですか!?』
妹「もちろん!私結構古参だと思いますよ?笑」
『それは間違いないです』
アカウントを始めたての頃、投稿にいいねしてくれてるアカウントを見ると必ずDMをくれたのと同じしゅりさんのアカウントがあった
妹「あみさんのメイク、やりすぎ感ないのにちゃんとその人の特徴掴んでて好きなんですよね。」
『ありがとうございます、』
この間の渡辺さんの時もそうだったけど、メイクを直接褒められるなんて今までなかったら嬉しいと同時にものすごく照れちゃう
でもしゅりさんみたいに整ったお顔だったら私みたいな濃いメイクは必要なさそうだけど…あれ、私捻くれてる?
妹「着きました!」
『えっと、ここは?』
しゅりさんが立ち止まったのは大きなマンションの前
妹「お兄ちゃんの家です!」
『え、渡辺さん?』
妹「当たり前じゃないですか。ほら、立ち止まってたら変な人なんで入りましょ」
『いやいや無理です!入れないですよ!』
妹さんに連れてこられたとはいえジャニーズのアイドルの家に上がれるわけなくない!?
こんな一般人が!
『渡辺さんには謝罪のお手紙書いてきてるから!これを渡してもらえれば十分です!』
妹「うーん、お兄ちゃんに連れてきて欲しいって言われてるからなぁ…」
『帰す気ないですよね!?』
口では悩んでる風を装ってるけど背中を押す手を全く緩めてくれないしゅりさんに負けて、結局渡辺さんのお宅にお邪魔する事になってしまった
660人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あすみ | 作成日時:2023年1月29日 16時