天使が重すぎる 2 (ページ26)

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EP.74 ページ26

あみside

佐久間「ねぇねぇ、あみって暇なの？」

『暇、なんじゃないかな』

佐久間「にゃははっ笑笑そうじゃないとこんなに毎日手伝い来てくれないよね？」

『...帰ろうかなっ』

佐久間「あぁ！待って待ってごめん！」

短い冬休みを終えてほんの10日ちょっと学校に行った私たち3年生はすでに仮卒期間に入って学校には行ってない

先生曰く、3月頭の卒業式に向けてのこの期間は次の進路に向けての準備期間に使えってことらしい

そんなこと言われたって出来ることは限られてるんだから、この機会に卒業旅行に行ったり友達と遊びまくる人が大半

なんだけど、私はあいにく卒業旅行の予定も立ててないし、そんなに遊ぶ約束もしてないから毎日暇を持て余してるってわけ

もちろんらいむとは会うけど、そもそも家が近いから約束して会ったらしなくてもいいんだもん

佐久間「あみがいる時に、お客さんとしてあべちゃんとか照とかきたら面白いのになー」

『うわ、まじで勘弁』

佐久間「あべちゃんは結構こまめにくるけど、照はマジで来ないんだよね。もう一年は来てないわ」

『え、でも岩本先生結構髪色変わってるイメージだけど』

ほぼ金髪だろってぐらい明るい茶髪とか、馴染みすぎて違和感なかったけど赤っぽい髪色の時もあったし、学校の先生としてはギリギリのラインを攻めてる気がする。

佐久間「照は自分でカラーしちゃうんだもん。それもうまくてさー、美容師泣かせだよマジで」

『すご。あんなに綺麗に染まるんだ』

佐久間「まぁ照の髪質が染まりやすいってのも多少はあるだろうけどね。逆にあべちゃんは自分で何にもしないから毎回俺にお任せすんの。」

『うわー、想像できる』

佐久間「ずーっと無難な茶髪の前髪ありだからちょっとイメチェンさせたいけどなかなか難しいんだよな」

『この前の文化祭のやつ好きだったけど』

佐久間「まじ！？じゃあ今度あべちゃんにセットの方法教えてあげよーっと」

私が好きな髪型をできるようになったところで、あべちゃん先生はしないと思うけど

なんていう私の独り言がさっくんに聞こえているはずもなく、上機嫌なさっくんは裏に消えていった