天使が重すぎる 2 (ページ16)

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EP.64 ページ16

あみside

勉強を始めてからどれくらい経ったんだろう

普段こんなに続けて勉強をすることがないから、だんだん疲れてきた

ラウールくんが集中してることを確認してからこっそりスマホを確認したら既に12時すぎ

じゃあもう2時間以上勉強してるのか

偉いぞ私。

いや、数年前の私にとっては当たり前だったけど、ここ2年間の私にしては結構すごい

でもな、勉強に集中してるラウールくんにお昼休憩にしようなんて言いにくいな

ちょっとでも顔上げてくれないかな、目が合えば言いやすいんだけど、、、

ラウ「あみちゃん、そろそろ休憩しませんか？」

『え、』

ラウ「僕お腹空いてきちゃった」

『あ、うん。私も』

一生懸命目線を合わせようとしてる私とは裏腹に一切顔を上げないで提案してきたラウールくん

ラウ「よかった。もうすぐですごい音でお腹が鳴りそうなぐらいお腹すいてた」

『なにそれ笑よし、何頼む？』

ほんとにお腹が空いてたのか私の視線に気づいて言ってくれたのかはわかんないけど、言ってくれたラウールくんに感謝して一緒にメニューを開いた

ラウ「チーズインハンバーグにしよっかな」

『私も同じのにしようかと思ってた』

ラウ「じゃあ一緒のやつ頼も！」

店員さんにチーズインハンバーグを二つ頼んでメニューを閉じたら、ラウールくんがなんか嬉しそうにニコニコしてる

ラウ「めめと一緒にファミレスに来るとね、いっつもチーズインハンバーグ食べてるの。僕は違うもの食べることが多いんだけど、めめはブレずにチーズインハンバーグ。なんかふとそれを考えたら食べたくなっちゃった」

『本当に仲良いよね。兄弟みたい笑』

ラウ「めめみたいなお兄ちゃんがほんとにいたら最高だよね。あ、でもめめも康二くんもふっかさんもしょっぴーもほんとにお兄ちゃんみたいなんだよね」

『そうだった、先輩たちとも仲良いんだった』

ラウ「特にね、ふっかさんは僕に激甘なんだよねー。自分がバイトして稼いだお金で美味しいもの食べさせてくれるの！」

『なんか想像できるかも』

ラウ「自慢のお兄ちゃんたちなんだぁ。みんなあんまり頭は良くないけど」

『こら笑』

ちょっと悪戯な顔で笑うラウールくんは、お兄ちゃんたちの自慢の弟なんだろうな