天使が重すぎる 2 (ページ12)

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EP.60 ページ12

あみside

季節は進んでもうすぐ12月

高校生にとってこの時期の一大行事は期末テストだと思う

クリスマスとかお正月とか、楽しい行事の前には必ず定期テスト

中学生から高校生まで当たり前けど、私たち高校三年生にとっては最後

こればっかりは寂しさなんてなくてただただ嬉しいばかり

この間、わざわざ阿部ちゃん先生がうちのクラスにきてめめに「最後のテストぐらいは勉強しろよ。ラウールは言わなくても毎回いい点数取ってるぞ」って念を推してたのには流石に笑った

阿部「村田。目黒と俺の会話ニヤニヤしながら聞いてるところ悪いけど、今回悪い点数取ったら速攻佐久間にいうからね？」

『まじ？』

阿部「そしたら、そーとーいじられるだろうなぁ」

『ねぇやだ、阿部ちゃん先生がニヤニヤしてる！』

阿部「おあいこでしょ？」

『最悪、、、』

ラウールくんが天使のような笑顔なら、阿部ちゃん先生は小悪魔の笑顔

さっくんに言われたら間違いなくママにも言われるし！！！

この間さっくんに聞いた阿部ちゃん先生のおっちょこちょいなところをいじり倒したのが祟ったのかもしれない

目黒「あみ、勉強がんばろうな」

『なんかめめに言われるのやだ』

目黒「なんでだよ笑」

阿部「目黒は彼女に教えて貰えば良いんじゃないの？」

向井「阿部ちゃん先生、知ってるん？」

阿部「きっとこの学校の大半が知ってるんじゃない？俺は照から聞いたけど」

『照って岩本先生？』

阿部「あぁ、そうそう。つい癖で照って言っちゃった」

ラウールくんが “ひーくん“ って呼んでた印象が強すぎて照って言われてもピンと来なかった

らいむ「岩本先生と仲良いの？」

阿部「うん。同い年だしね。佐久間と俺と照の三人で飲みに行ったりもするよ。」

『え、むり』

阿部「無理ってなに笑村田が学校でなんかやらかしたら全部筒抜けだからね？」

『怖い怖い、怖すぎる』

阿部「この前飲みに行った時も、村田が体育の成績があんまり良くないのは佐久間と同じ匂いがするよなって話になったよ」

『やめてください、、、』

笑いながら教室から出ていった阿部ちゃん先生の背中を恨みがましく見つめながらい大きいため息が出た

勉強、頑張らないとじゃん