一目惚れしたのは継子でした。【竈門炭治郎】 (ページ14)

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……炭治郎視点にて……

すごい……___さすが継子…

だって、

身体ほぐしは涙が出るほど痛いし、まだ俺だって痛くてたまらないのに

Aさんは＿＿＿、

『あぁ～～～……そこそこ…！！！

もっと強くしていいよ～～……』

って言いながら気持ちよさそうにしてるし、なんならもっと強くしろって…

どれだけ身体柔らかいんだ！？

俺とは何が違うんだろうか？やっぱり、経験とか…なのか……

『ふぅ～…ありがとう！』

とか思っていたらAさんは肩を回しながら一息ついていた。

次は俺の番が来たようだ…

きよちゃん達は俺に近づいた。

「お、お願いします…」

「炭治郎さん、いきますよ～…」

そして、きよちゃん、すみちゃん、なほちゃんは俺の体を掴み

これでもか！と言うぐらい体を伸ばしたり、押したりされて、

俺はひたすらにその痛みに耐えるのであった…

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そして反射訓練にうつった。

反射訓練とは、湯飲みに入ってる薬湯互いに掛け合うのだが…

薬湯を持ち上げる前に相手に抑えられたら薬湯を動かせなく、

先に湯飲みをかけた方の勝ち＿＿という訓練なのだ。

『はいはい！カナヲちゃん！一緒にしよ！』

「うん」

Aさんはすぐにカナヲと手合わせを提案した。

カナヲはすごく反射神経がよく、勝てるどころか湯飲みを抑えることもできず

髪一本もさわれない＿＿

善逸達が訓練に来なかった理由はカナヲが強すぎて心が折れたからなのだ。

それぐらい強い相手なのだが…

「両者、準備できましたね？」

『うん！カナヲちゃん、私手抜かないからね？』

そういうとカナヲはうなづく、いつもは静かに笑っているのに、

この時のカナヲは真剣な表情だった。

「ではいきます……」

アオイさんが開始の合図を出そうとする…

俺は一体が真剣な空気に変わり唾を飲み込んだ。

Aさんとカナヲから本気のにおいがする…

「＿＿＿＿はい！」

アオイが開始の合図をだした、刹那だった。

瞬きしている間に、Aさんはカナヲの湯飲みを抑え、薬湯をかけた……

のではなく、カナヲの頭に湯飲みを乗っけていた。

Aさんは優しく笑う。

『＿＿ごめん、さすがにかけれなかったよ』