【クロロ】流星街 ページ1
___私には秘密がある。誰にも言えない秘密が。
ク「…情報を吐け。さもなければ、この小さな手を砕く。」
貴『…っぐ…!!』
最悪だ。依頼主から絶対に鉢合わせるな、と言われていた男と見事に鉢合わせてしまった。
ハンターのAが依頼されたのは、やってくるであろう幻影旅団員から宝石を遠ざける事。
簡潔に言えば別の場所に宝石を移動させるという仕事だった。
貴(…ほんとまずい。こんな所で死ぬわけに行かないんだけど…!)
宝石は胸ポケットに入っている。
うつ伏せに倒されてるAはとりあえずそれがバレないよう強気で出る案にたどり着く。
貴『知らない…よ!確かに私が宝石の移動を任されたハンターだけど…っ、その依頼は破棄されたから!』
ク「…分かってないようだな」
Aの腰辺りに座り、右手を抑えるクロロは左足でギリギリとAの左手を踏みつけた。
貴『うぅぅっ!!!』
ク「こんな小さな子供がハンターとは、侮れないな。
さぁ、いえ。言えば特別に命だけは助けてやる。」
クロロ=ルシルフル。幻影旅団の頭。
そんな奴と一瞬とはいえ一戦を交えたAの体はボロボロだった。
貴(この状態のまま助かれれば依頼は遂行できる…!)
そう考えたAは、グッと体に力を込めて精一杯抗った。
貴『だっから!知らないってば!!もう参ったって!!!命だけは助けてくださいお願いします!!』
ク「…」
貴『…?…ッわ!?』
叫んだ瞬間、ゴロっと仰向けにさせられた。
貴『なっ…!?』
目の前にあるクロロの顔。
整っている顔に不謹慎にも心臓が高鳴ってしまった。
ク「…その首の傷」
貴『!!!!!』
Aはかぁっと体が熱くなるのを感じて思いっきりクロロを吹き飛ばした。
首にある傷を隠してクロロを睨む。
ク「お前…流星街出身か?」
貴『ッ!!!!!』
バレたくなかった。誰にも。
例え、同じ出身の幻影旅団にだって。
ク「首のその傷があるという事は…お前は体を売って生活してた東の…」
貴『うるさいうるさい!!!』
汚い。だからバレたくなかった。
縮こまるAを見て、クロロは再びAに近付いた。
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いえっふー - 記憶喪失もの最高です!!!! (2020年7月31日 22時) (レス) id: a69079c5f6 (このIDを非表示/違反報告)
舞茸 - 初コメ失礼します。とても良い作品ばかりで、応援させていただいてます。それでですね、、、誠におこがましいのですが……フィンとシャルの短編に飢えていまして、お願いできますか? (2019年11月6日 17時) (レス) id: f086d8f628 (このIDを非表示/違反報告)
茜 - ゴン・キルア・クラピカ・フェイタン←マジヤバイ天野桃介さん!神ですか?! 更新頑張ってください!フェイに殺されるまで応援します! (2019年11月4日 16時) (レス) id: 07d1416f60 (このIDを非表示/違反報告)
神夜(プロフ) - 面白いです! シャルナークをリクエストしても宜しいでしょうか?これからも更新頑張ってください!応援してます! (2019年6月2日 0時) (レス) id: 59ab379dfa (このIDを非表示/違反報告)
沢庵食べたい。(プロフ) - いやっほぉー(`∀´)/ (2019年5月25日 19時) (レス) id: 13057630e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天野桃介 | 作成日時:2019年5月19日 17時