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「いえ、
お花が傷んでなくてよかったです。
できれば次はおうちの中に
入れておいてあげてください。
水切りさえちゃんとしていれば
あとは花瓶に入れるだけで大丈夫なので」
「んー……めんどいな。
また生けに来てよ」
「それは構いませんが……」
私がここに来るのは、
ご迷惑ではなかったのだろうか。
住むのは嫌だけど
花を生けに来るぐらいならいいのか。
広臣さんの態度にモヤモヤした思いを抱えながら
後始末をする。
ちぎった葉や切った茎などを
包装ごとごみ袋に入れていると、
急に背中に温かな感触がしてびっくりした。
胸の前に腕が回ってきて、
広臣さんに後ろから抱きしめられたのだと気づく。
「……油断大敵って言葉知ってる？」
耳元で低い声に囁かれて、ぞくりとする。
思わず身をよじると、
しゃがみ込んだ状態だったので
バランスを崩して倒れそうになってしまった。
それを腕の力で支えた広臣さんが
私の膝の裏に手を入れて抱き上げる。
不安定な体勢になってしまったことが怖くて
反射的にしがみつくと、
耳の上にちゅーをされて顔が熱くなった。
「な、な、」
パニックになる私にはお構いなしで、
広臣さんは迷いなく室内に入る。
リビングに備えられた
ソファーまで連れて行かれて、
そこに横向きに体を下ろされた。
慌てて起き上がろうとすると
背もたれに手をかけた広臣さんが
ソファーに膝をつき、こちらに体を屈めてきて
身動きができなくなってしまう。
「言ったよな、俺」
端正な顔に見下ろされて、息を呑む。
驚きに固まっている私のほっぺたに触れ、
広臣さんはあごまで人差し指を滑らせた。
そこから首筋をつーっとなぞられて、
びくりと身を竦ませると
制服の襟元に指を入れられる。
「好きじゃない男の家に誘われても
行っちゃダメだって」
「……あ、」
鎖骨をくすぐるように触られて、
変な声を出してしまう。
慌てて広臣さんの手首を掴み、
押し退けようとすると
逆に手首を掴み返された。
離してほしくて振り解こうとしても
広臣さんの力は強くて、逃げられない。
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なつめ(プロフ) - ユキさん» 物理的にどこかへ行く訳ではないんですけど笑 戻ってきてくれるまでお待ちください(^^) (2019年11月27日 18時) (
レス) id: ffc639491f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 臣君何処に行くのかな？無事に帰って来ますように(*-ω人) (2019年11月19日 23時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - naoさん» コメントありがとうございます！今は全然いちゃらぶしてくれませんが、紆余曲折のちにいちゃらぶしてくれるはずなので、そこまでお付き合いいただけるとうれしいです♪ (2019年11月19日 20時) (レス) id: ffc639491f (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - さこさん» そうですよね(>_<)私もこっそりラタタ踊りました笑 自覚なくいちゃついてる割にくっつかないふたりですが、最終的には幸せになりますのでご安心ください♪ (2019年11月19日 20時) (レス) id: ffc639491f (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - 心愛さん» 隆二くんの髪色最高に素敵でしたね♪お話に関しては、焦れったいなーって感じからさらに悪化していくのですが(>_<)しかもいずれまた焦れったい感じに戻ってしまう予定なのですが、最終的には臣くんもはっきりしてくれますので！！楽しみにお待ちください♪ (2019年11月19日 20時) (レス) id: ffc639491f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつめ
| 作成日時：2019年10月17日 19時
