ゾロの説教 3 ページ5
近くではナミやウソップ、ブルックなどがヒヤヒヤしながらもその様子を見つめていた。
ゾロ「…なんでおれの刀に触ったんだ」
『……！』
静かに、揺れる瞳にただじっと視線を合わせる。
Aは幼いながらに「怒られているんだ」ということを瞬時に理解して、口ごもり顔を俯かせた。
ゾロ「テメェの返事はそれだけか？」
『……！！』
…怖がらせているのだろうということは自覚している。
本当は自分だって怒りたくなんかないのだ。でも、自分までもが過保護になってしまってはまたこういう事が起きてしまう。
それだけは避けたい。
何も答えようとしないAに、ゾロは妹が口を開くまで
その威厳を放ちながらひたすらに待った。
『……あ、あの……』
ゾロ「…」
『……きっ、……きにな……ちゃった…』
声は震え、既に瞳は涙をいっぱいに溜めている。
しかし、可哀想だからといって「じゃあ仕方ないな」などと説教を終わらせるわけにもいかない。
ゾロ「気になったら触っていいのか」
『……………』
ゾロ「いいのかって聞いてんだ…」
チョッパー(おいゾロ〜……！！こええよ…！！)
ナミ(4歳にやっていい怒り方じゃないわよ！！)
ゾロが気迫を増す後ろで、他の兄や姉たちはそんなにしなくても！と言わんばかりにコソコソうるさく話している。全部聞こえているのだが。
はぁ、とため息をつくと、自分にやられたんだと思ったのだろうか
妹がさらに悲しそうな顔をして、終いにはポロポロと涙がこぼれ始めた。
『…………よくない…ごめんなさい……もうさわんない……』
ぷるぷると小さな唇を震わせてようやく言葉を絞り出す。
よく言った、と褒めてやりたいが、まだ教えるべきことが残っている。
ゾロ「……なんでおれが怒ってるのかわかるか？」
そういうと、妹は泣きながらも少し考えて
10秒ほど経った頃にこう言った。
『……ぞろの、たからものに……さわったから…？』
ゾロ「……そうじゃねェ」
そう考えるだろうなと思ってはいたが、予想は的中した。
これだからいけないのだ。
ゾロ「……お前はナミやルフィ、ウソップ達が怪我をしても笑っていられるか？」
そう質問を投げかけると、妹はほんのりと赤く染まった目を見開いて勢いよく首を左右に振った。
『いや…！けがは、だめ……』
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うなぎポテト - 尊い……( ◜ω◝ )ガチで天使ですね…… (7月24日 9時) (
レス) @page19 id: 9030b78ea3 (このIDを非表示/違反報告)
うえーい - 好きだなぁ (7月19日 12時) (レス) id: 79851a5d5f (このIDを非表示/違反報告)
夏油はサマーオイルだお☆ - ﾊｧｯｶﾞﾜｲｲｯ (7月10日 0時) (レス) @page19 id: cc1b769437 (このIDを非表示/違反報告)
らい(プロフ) - この作品面白くて大好きです。続き待っています。ハートの海賊団やキッド海賊団との絡みも見てみたいです。応援しています。頑張って下さい！！ (5月27日 16時) (レス) id: ec65e2086d (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - なにこれ大好き…♡もうこれしか思いつきません…最高です。 (5月1日 23時) (レス) @page19 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぼくのなつやすみ | 作成日時：2023年3月5日 20時
