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ガラスが49枚 ページ4

Aside

 驚いた…。まさか、踊り子さん…えっと、ツェレさんが入ってくるなんて。それに、話も聞いてくれて。

 あの後、ツェレさんは私に「日記」のことを教えて自身の部屋に帰っていった。
 机の引き出しの2段目…。

『これかな?
 …ん?』

 少し分厚い本の下に、ファイルがあった。ツェレさんは何も言っていなかったけど…。
 試しに、中に入っている紙を1枚取り出した。

『…!
 これ、あの事件の調査書?どうしてこんなところに…。』

 死体の写真、その周囲の写真、一番多かったのはガラスの写真だった。
 血まみれの鳩の形のガラス。色の加工はされておらず、ガラス本来の色がキラキラと輝いているけれど、頭の方は血の色に染まっていて少し欠けていた。
 この事件の凶器。お父様が作ったガラス細工。そのせいでお父様は疑われた。
 幸い、他の証拠が見つからなかったから公にされないままお父様は釈放されたけれど。

『この事件が最初だっけ?』

 この後も、何回も何回も同じような事件が起きて、何人もの人がお父様が作ったガラスで死んでいった。そのたびに容疑者にされて、容疑が晴れて…その繰り返し。ニュースとかにはならなかったけど噂が広がり、お父様は仕事を続けられなくなった。
 沢山の血まみれのガラスの写真を見た。そのたびに苦しくなった。どうして、皆ガラスをこんなことに使うの?わからない。
 お父様が仕事を辞めた後も、誰かがお父様が作ったガラスを持ち出して死んだ。よくわからない手紙と一緒にお金が送られてきた。お母様も耐えられなくなって心が壊れてしまった。もう、優しかったお母様ではなくなった。お金は沢山あったからお母様はすぐ病院に入れることができた。
 その後は…。

『…?』

 その後は、どうなったんだっけ。
 色々あって忘れちゃった。

『…思い出さない方がいいか。』

 ファイルに紙と写真を戻して、日記を開いた。
 これを毎日書かないといけないらしい。

『変な習慣ね。』

 そういえば、この荘園はなんの集まりなんだろう?何のために集められているんだろう?

『別にいいや。』

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作者名:飴の子 | 作成日時:2025年6月17日 19時

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