検索窓
今日:3 hit、昨日:68 hit、合計:199,042 hit

第35Q ページ36

かくれんぼは結局征十郎の勝利で終わった。

全く見つからないんだもん。

気づいたら1時間も探していて、流石に止めようとなってTELしたのだ。


どこに隠れてたの?と聞いたら、人差し指を唇に当てて、内緒、と最後に音符がつきそうなくらいノリノリで答えてきた。


後でハッ倒そうかな、うん、そうしよう。


私はテツヤに見つかった後、脅威の速さで真太郎と敦を見つけた。

この2人はデカいからすぐ見つかった。

さつきは女子トイレという、私がいなければ見つからない場所に隠れていた。意外とガチでやってたんだ。




楽しい時間とはあっという間で、征十郎が出てきた頃にはもう外は暗かった。


雪がチラつき始めていて、急に体が冷えた感じがした。



『寒いぃ』


白い毛糸のモフモフマフラーに顔を埋める。
微かだけど、温かさを感じた。



『温かい・・・』


思わず声を漏らすと、バシッと頭を叩かれた。


青「さっきから言ってることが矛盾してる」


むっ!



『へぇへぇ、すみません』


謝りながら、バシッと脇腹を殴る。

青「ふつーにいてぇんだよ!
Aの馬鹿力め!」
『レディになんてこと言うの!?
さては、脇腹弱いなっ!』

私は大輝の脇腹をこちょこちょ!


青「おい!・・・マジやめろって!w」

『やーなこった!』



黒「仲良いですね・・・」
緑「2人の茶番には飽きたのだよ」
紫「峰ちん脇腹弱いんだ〜」
赤「初耳だな」
黄「俺も混ぜてくださいっス!」






『どーだ、大輝!』


しゃがみこむ大輝に、ふんずりかえってそう言うと、キッと睨まれ「仕返しだっ!」と大輝が手を伸ばしてきた。


そのとき、目の前が暗くなった。



黒「女の子にやり返すのは良くないですよ、青峰君。」


どうやら、テツヤが壁になってくれたようだ。


せーふっ!


実は私もこちょこちょには弱い。





黒「もう遅いですし、そろそろ帰りましょう。

Aさん、送ります」






『へっ!?




おく、ぁ・・・


あ、ありがとう・・・』







・・・あ、れ?


私、今なんで恥ずかしいと思った?
なんで顔が赤くなった?



なんで



テツヤが送ってくれるの嬉しいって思った?







一気に体が熱くなった。






なんでだろう。





テツヤの隣に並んで帰る私。


自分の気持ちに夢中になっていて気づかなかった。






さっきから、さつきが一言も発していないこと、私とテツヤを見て、思い詰めた顔をしていたことに。

第36Q→←第34Q



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (88 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
255人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

涸萌佳雨@Project KZ(プロフ) - のあさん» ありがとうございます!心配だった黒子君side、まさか良かったと言ってくれるとは思っておりませんでした。これからもよろしくお願いします。 (2019年8月22日 20時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
のあ - とても面白いです!それに二人共自分の気持ちに気づきそうで気づかないっていうもどかしさがいいです!黒子くんsideもとても良かったです!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2019年8月21日 21時) (レス) id: 58d0df364d (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨@Project KZ(プロフ) - きよりんさん» はい!まぁ、私も親にオタクと言われているので、お互い様でしょうwオタクで何が悪いっ! (2019年8月21日 19時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
きよりん(プロフ) - 涸萌佳雨@Project KZさん» ありがとうございます。完全にオタクを発揮した結果だと思います(笑)更新、頑張って下さい、応援しています! (2019年8月21日 19時) (レス) id: 5f1549994e (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨@Project KZ(プロフ) - きよりんさん» 私も結構公式設定にはこだわるタイプなどで、こういう指摘は嬉しいです!黒バスではまだまだわからないことが沢山あるので、またなんかあったら気軽にコメントください。アニメ、映画、漫画、小説すべてに目を通しているなんて、尊敬します! (2019年8月21日 16時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:涸萌佳雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/  
作成日時:2019年7月15日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。