どうやら私はさつきに敵対視されてるようです。【黒子のバスケ】

第30Q ページ31

付き合って言おうが言うまいが、男女が2人きりでお出掛けすることを【デート】というなら


大輝とデートした日から、約4ヵ月が経った。


季節が秋から冬へと変わった部活のないある日。


征十郎が放課後、昇降口に集合をかけてきたのだ。


メンバーは、征十郎、真太郎、敦、涼太、大輝、テツヤ、さつき、私。


と、いつもどーり



ってか、なんの用なんだ？



△▼△▼△▼


「『かくれんぼぉぉぉぉぉぉぉっ！！？？』」


全員の声が揃った、奇跡か？←


敦なんか、まいう棒、落としてるし。真太郎は、おは朝占いでラッキーアイテムだった(私の)ヘアピンを付けてるし。あ、これは今朝からカオスだったわ。



赤「あぁ、そうだ。何か問題あるか？」

何食わぬ顔で返答する征十郎。
あの〜？殴っていい？いいよね？←


問題も何も


『なんで中2にもなってそんな幼稚な遊びしなきゃいけないの！？ついでにもうすぐ3年ですよ私たちっ！』

青「A、代弁してくれて嬉しいが、ちょっと落ち着け。」


大輝になだめられ深呼吸する。


で、征十郎はさ、何でいきなりそんなこと言い出したのかな？

頭のネジ5、6本飛んだ？


赤「実は･･･」



じ、実は？




赤「たまにはいいかなと思っただけさ。親交を深めれば、バスケも上達するだろう？」







緑「何をいっているのだ、赤司。」
紫「赤ちんらしくないね〜」
黄「赤司っち、マジどーしたんスか〜？」
青「熱でもあんじゃね？」
黒「かもしれませんね。心配です。」
桃「ホントに大丈夫？」


ガヤガヤと赤司について言いまくるみんなを見て、さっきまでの怒りが吹き飛ぶほど嬉しくなった。


性格やら何やら、全てが噛み合わない6人。
彼らを繋げているものは他でもない、バスケだ。



しかし、架け橋のバスケが壊れそうになっている。


個人プレーが目立ってきた。強すぎる故に、自分1人でできてしまう。それが、彼らを彼らのバスケを変えてしまうんだ。



もう、時間がない。








残り少ない幸せな時間は、カウントダウンを始めていた。


『よしっ！』


私は意を決した。



『かくれんぼ、やろうっ！』


こうして、校内かくれんぼが始まった。




『最初の鬼は涼太ね！』

黄「なんでっスか！Aっちぃ〜」

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