第72Q ページ36
私が、どうしたいか、なんて考えたことなかった。
いつも、何かある度に、どうするべきかしか考えてなくて、それが正しいと思ってた。
けど、たまには、自分の心の声を聞いても、いいのかな。
寝転んでいた体を上げ、机まで向かった。
部屋の机の上にある、写真。
キセキの世代みんなと撮ったやつ、だ。
今の私は、何がしたい・・・?
かつての私の横で笑っているテツヤ。
そのさらに横で満面の笑みのさつき。
心は正直だった。
けど、怖くてまだ行動に移せなかった。
▽▲▽▲▽▲
決勝リーグ初戦、対北の王者正邦高校
DFでは、都内1位と言われており、その実力は私にもわかる。
この試合に勝たなければ、秀徳には挑めない。
それに、これに勝ったら、きっと…
アップを終え、ついでにちょっとした挨拶も終え、控え室で開始時間を待つ。
そこは重苦しい、緊張感に包まれた空気をしていた。
うーん、去年トリプルスコアで大敗しただけ、先輩方の重み半端ないな。
それを見計らったリコ先輩が、声を上げた。
リ「全員、ちょっと気負いすぎよ!
元気になるように、1つご褒美を考えたわ!」
先輩は口元に手を当てる
リ「ウッフ♡次の試合に勝ったらみんなのほっぺに、チューしてあげる!どうだ☆」
反応は引
伊「ウッフってなんだよ」
小「星出しちゃダメだろ〜」
先輩はノックダウン!!わわっ!
日「ばかやろぅ!お世辞でもそこは喜べよ!!!」
あ!トドメ刺された!!
と、思ったら、むっくと起き上がった。
リ「ガタガタ言わんとシャキンとせんかい!!!!ぼけぇ!!!去年の借り返すんだろうが!!!!!ええぇぇぇええい!!!うぉぉおおい!!!?一年分利子ついて、えらい額になってんぞ!!!!こらぁぁぁぁあ!!!」
せ、先輩!!ドウドウ・・・
先輩を落ち着かせて、私はふと考えた。
普段こんなことを言わない先輩
どうにかして元気にしようと思ったんだ、きっと
うん、先輩が勇気出したんだから、私も・・・!
『あ、あのっ!私も、します・・・!その、ちゅ、チュー、を・・・』
日「お前ら死ぬ気で勝つぞおおおぉぉおお!!!!」
リ「なんっでだよっ!!!!!」
わりーわりー、と先輩が無邪気に笑った。
日「・・・行く前に、改めて言っとく。」
そのまま、日向先輩がみんなを見回した。
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涸萌佳雨(プロフ) - はい、ありがとうございます!インフル、怖いですよね・・・。私、結構風邪とか引かないけれど、気をつけます!実際、油断してこの間、肺炎になってしまったのでw受験頑張ります、コメントありがとう! (2019年11月4日 23時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
白雪 麗華 - 受験、大変ですね。これからインフルも流行ってますし、今年のインフルは中々治らないので自分の体長管理に気を使って下さい。私は今高校二年生で受験の大変さが凄く分かります。しっかり勉強しっかりしてしっかり睡眠もとって下さいね。 (2019年11月4日 15時) (レス) id: 7bbb3379fc (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨(プロフ) - 綾さん» 応援ありがとうございます!! (2019年10月14日 14時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
綾 - ガンバ!? 面白いです。これからも見てます (2019年10月14日 9時) (レス) id: 21c3761e82 (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨@Project KZ(プロフ) - 輝夜さん» はい…! (2019年10月6日 9時) (レス) id: 2d8366773d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涸萌佳雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/
作成日時:2019年8月26日 1時