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カンタside
ト「ピザでーす」
『わああ、ピザ！』
住人が集合してテーブルを囲む。そこにAがいる。さっき玄関で挨拶をした時には直視できなかったけど、こうやって見るととても垢抜けた。誰目線？っていうかもうこれはまさしく元カレ目線なんだけど。
あの頃だってかわいかったけど。今は美人。とっても。女子じゃなくて女性って感じ。
『おいしいです』
Ｐさんとトミーの間に座って、ピザを頬張るAは高校の時のAと重なる。物を食べるときは人間素がでるのかなあ。っていうか俺から見えにくいところに座ってない？避けてない？大丈夫？
ト「さっきもちょっと話してたんだけどさ、」
『はい？』
ト「Aはどこで寝んのか、っていう」
キ「え、富永さんの部屋じゃないんすか」
「「「・・・・・・・」」」
全員びっくりして黙る。特にＰさんとまんずは目をひん剥いて固まって。
そういえばキイチは知らないんだった。完璧勘違いしてるな。
ト「・・・・・なんで」
キ「え、付き合って…、え、違うんすか」
ト「ブッブー！でも誰かと付き合ってました！誰でしょう！」
キ「…え、過去形？」
トミーが声を張って問題を出すと、キイチは俺らを順に見てからAを見た。
わかんないだろうなー。
キ「過去形なのおかしくないすか、…え、あっ、まんず？…ただの幼馴染が恋にはってｎ」
ま「違います」
『仲良しだけどね』
ま「…」
『仲良しだけどねー！』
キ「え、じゃ、じゃあＰさん？」
Ｐ「違うよ、高校の時、Aちゃんとはあんまり接点なくて。ただ、高校でも有名なカップルだったから俺は答えを知ってる」
ト「残念でしたーーーー！時間切れ、不正解！」
え、え、っておろおろしたキイチに、信じられない、とでもいうような目で見つめられる。消去法で残った俺を見るのはまあ、自然な流れではある。しかし俺だとは言ってない。
『あのー、…わたしどこでもいいので、』
ト「おー、片づければどっか空くかなあ」
キ「ちょ、あのそんで正解は、」
Ｐ「スタジオにしたところにスペース作るしかなくない？」
キ「正解は？教えて！ねえ！まんず、」
カ「でも撮影で映ると困る」
ト「まあなー」
ま「ピザうまいっす」
キイチの話は誰も聞く耳を持たず、ちょっとかわいそう。目が合ったので睨んどいた。ますます混乱するキイチを見てあはは、と笑った。
つづく
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りい(プロフ) - 個人的に気持ちに余裕がなくて趣味を疎かにしていて、久しぶりに占ツクに来て、まっさきに学パロを拝見しました。社長室さんの小説、やっぱり好きです。素敵な作品を、癒しをありがとうございます！ (2019年9月23日 4時) (
レス) id: 23552ed598 (このIDを非表示/違反報告)
社長室(プロフ) - ちひろさん» コメントありがとうございます！素敵な感想、本当に嬉しいです〜ノリノリで描いていったというよりは、すこし苦しみながらできあがっていったので、幸せを感じていただけたことを心から感謝します。ひみつのほうもぼちぼちやっていますのでまた読みにいらしてください〜 (2019年7月27日 22時) (レス) id: 37f3407064 (このIDを非表示/違反報告)
ちひろ(プロフ) - 完結おめでとうございます！今更ながら、ひみつからきて読ませていただきました。もどかしい青春が詰まっていて、社長室さんの描かれるカンタくんととみなが先輩がたまらなく大好きです。とてつもない幸せに包まれました。ありがとうございます。 (2019年7月26日 11時) (レス) id: 04f6d975f4 (このIDを非表示/違反報告)
社長室(プロフ) - じょん、さん» コメントありがとうございます！学パロで終わらせておけばよかったのに大風呂敷をひろげて２に続きまして、リアルタイムで呼んでくださった方にはご迷惑をおかけしました…！短編のほうは地道にやりますので、またお暇なときにでも覗いてやってください！ (2019年7月5日 0時) (レス) id: 37f3407064 (このIDを非表示/違反報告)
社長室(プロフ) - 名無し9253号さん» お付き合いくださりありがとうございました！ (2019年7月5日 0時) (レス) id: 37f3407064 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：社長室
| 作成日時：2019年6月5日 11時
