サイダー1 ページ21
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夕方
はぁ、今日も濃い1日だった。
炭酸が飲みたくなって自販機まで向かった。
うぅ。寒い。
部屋からはちょっと遠いけど、貴重な自販機だ。
壊されないで良かった良かった。
「あれ。狗巻先輩!」
ガココンッ
「?」
ペットボトルを取りながら顔だけこちらに向ける狗巻先輩。
丁度、先輩も飲み物を買いに来てたらしい。
「奇遇ですねっ」
「しゃけっ」
狗巻先輩はにこっと笑って、
「ツナツナ」と自販機を指差した。
好きなもの選んで、て事かな。
「え…いいんですか?」
「しゃけ」
自販機を指してた指で小さく丸を作った。
「じゃあ…サイダーにします」
「しゃけしゃけ」
狗巻先輩は何やら楽しそうに小銭を入れてサイダーのボタンを押した。
ガココンッ
自分で取ろうとすると狗巻先輩はスッとサイダーのボトルを自販機から取り出し、
あたしの頬にピタッとくっつけた。
「っっわあ!」
驚くあたしを見てケラケラ笑っている。
なんかこんな事まえにもあったな。
「狗巻先輩、そういうの好きですよね〜」
冷たさの残る頬を押さえてジト目を向けると
「しゃけっ」
悪戯が成功した子供のように嬉しそうに笑った。
「でも、ありがとうございます」
狗巻先輩からボトルを受け取った。
…狗巻先輩が買ってくれたサイダー。
部屋に飾ろうかな。
いやいやキモいかそれはさすがにキモいよねやめよう。
服の裾をクイクイッと引かれた。
「ツナツナ」
狗巻先輩が指差す方には大きな木の下のベンチが。
座ろうって事?座ろうって事よね!?歓喜。
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綾香(プロフ) - 他の作品を読みたいのですがパスワードはどこでわかりますでしょうか…? 更新楽しみにしてます! (2022年7月25日 1時) (レス) id: 4316f6d2fd (このIDを非表示/違反報告)
うっきゃあああ - 最高だ… (2022年2月9日 19時) (レス) id: 5c5eaae483 (このIDを非表示/違反報告)
ぼーちゃん - つ、続きはァァァ!!! (2022年1月13日 23時) (レス) @page43 id: ee79ae4f81 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 狗巻先輩めっちゃ尊いし最高です! (2021年4月9日 23時) (レス) id: 284cf36d45 (このIDを非表示/違反報告)
あめ(プロフ) - ろんさん» やらかしてました…申し訳ないです。ご指摘ありがとうございます! (2021年2月23日 11時) (レス) id: c829b03a47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あめ | 作成日時:2020年11月27日 2時