〇配信者ちゃんと雨の日 ページ18
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ざあざあと水の音が、ましろさんの仮住居の屋根を叩く。
今日も雨か…ここ数日ずっと雨だよな。
ましろさんは騒音だなぁと呟いている。
ましろさんがせっかく買ってもらったマイクも、性能が良すぎて雨の音まで拾いそうだ。
ましろさんはすくっと立ち上がると、配信をしているスペース、ゲーミングチェアに座る。
「楓、あたし今から配信するから音気をつけて貰ってもいい？」
「…え、あ、はい…でも、雨ですよ…？」
「んは、雨だからこそだよ！」
そういうと、カタカタとパソコンのキーボードを触り始めたましろさん。とりあえず静かにしておくか。
「…ん、はいこんちは！ましゅです〜みんな元気？こっち雨だけど、音入ってる？」
私もこっそりとコメント欄を覗く。入ってるよ、という声が多々聞こえる。
ましろさんはふふんと笑うと、
「今日はゆっくり、自然でも楽しまない？」
と提案をした。
素敵だ。ポコポコと屋根を軽く叩く音が、きっと画面の奥の人達にも届いているんだろう。
ましろさんはコメントをちらちら見ながら、最近あったことを話している。…私は退いとくか。
適当に座布団に座り、スマホを見る。衝動的にニュース欄を覗く。へえ、結構他のところでも降ってるんだ…あ、ここ警報出てる、よく降るものだ。
さっきまで威勢よく響いていた雨の音が軽くなる。
トン、トン…と、柔らかい音。ましろさんはあ、と声を上げると、
「こっち雨止みそうだから、今日はもうお仕舞いにします。雨の妖精、みたいな！ふふ、じゃあまたねっ」
そう言って、クリック音が何回か響いた後、んー、と少し間抜けた声が聞こえた。
そして、こちらに寄ってくる足音。
トントン、と肩を叩かれ首を回すと、頬をつつかれる感覚。
「…あは、引っかかった。ね、あたし配信頑張ったよ、えらい？」
そう、目線を合わせて、頬をふにふにと触りながら聞いてくる。
どうやらましろさんも、雨が少しユーウツだったようだ。
「…はい。お疲れ様でした」
…頬の手は、今すぐ払ってやりたいが…お疲れのようだし、少しだけ。
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優夜@skpr/Bsc(プロフ) - 零麗さん» 名前は大丈夫ですよ！書いてくださり有難うございます！ (2021年10月9日 1時) (
レス) @page21 id: 78f7faa116 (このIDを非表示/違反報告)
零麗(プロフ) - 優夜@skpr/Bscさん» わわ、素敵なシュチュエーションありがとうございます…！書かせていただきます！また、大好きとお言葉を頂けて嬉しい限りです！これからも頑張っていくので、よろしくお願いします…！！ (2021年10月8日 7時) (レス) id: 85454a74f4 (このIDを非表示/違反報告)
優夜@skpr/Bsc(プロフ) - 配信者ちゃんが風邪引くシチュとか、親友と配信者ちゃんがばったり会うシチュはどうですか…？楓が「あれ、配信者ちゃん来てない。珍し」って心配するとか…。あ、すみません、この作品大好きです、頑張ってください！ (2021年10月7日 22時) (レス) @page19 id: 78f7faa116 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零麗 | 作成日時：2021年9月18日 17時
