〇配信者ちゃんとお誘い ページ11
･
ましろさんの仮住居でぼんやりとテレビを見ていると、ある遊園地の特集が組まれていた。
楽しそうだな、とか思っていると、後ろからましろさんがのしかかってきた。
「遊園地じゃん！へぇ、面白そう…」
「そうですね…あと、重いのでどいてください…」
「あっ、ごめん！ってかあたしそんな重くないんですけどぉ〜」
隣でぶーぶー言うましろさんを退かしながら、遊園地かぁ…と考える。
最近あんまり行ってないな、今度行こうか。明でも誘うか。
そう思い、スマホを取り出そうとした、が…それは黒い爪に阻止された。
「…あたしと行かない？遊園地。お友達誘うんでしょ？それやめてあたしにしない？」
「…は？」
いや、え？急展開すぎないか？
有無を言わせぬ勢いでそんなことを言ってくるましろさんに、返答も詰まってしまってできない。
固まっているとましろさんが隣に座ってきて駄々をこね始めた。
「ねー、行こうよっ！絶対楽しくするからさァ！前に楓に奢らせた分、これで返すからさ！」
…サラッと私にカップラーメンズ奢らせたこと覚えてるんかい。だったらお金を返してくれ。
ねーえ、と駄々をこねるましろさん。
「ってか！あたし、そこのチケット持ってるかも！」
「はあ？」
戯言はやめてください、と言おうとしたが、ましろさんの持つ携帯画面にはその遊園地のチケットが。
いやマジなんかい。
ちょうど学生二人分だ。なんということでしょう。私はほぼ行くことが決定したようなものでは無いでしょうか。
「友達がチケット取った後に予定キャンセルしてきて。はぁ〜〜、つらぴ。ってなってたとこに楓が現れたわけ！ね、行こ？日曜だし空いてるでしょ？一週間後！」
…一週間後の日曜は空いていた。断るのも気まづい。
はぁ、と軽くため息を吐き出す。
「…行きますよ。遊園地。……ただし、絶叫系行けます？」
そう言うと、ましろさんはニヤッと笑った。
「もちろん。当日はジェットコースター乗り回すよ！！嫌って言っても、お互い酔うまで乗り続けるから！」
…やってやろうじゃないか。
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 10人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
優夜@skpr/Bsc(プロフ) - 零麗さん» 名前は大丈夫ですよ！書いてくださり有難うございます！ (2021年10月9日 1時) (
レス) @page21 id: 78f7faa116 (このIDを非表示/違反報告)
零麗(プロフ) - 優夜@skpr/Bscさん» わわ、素敵なシュチュエーションありがとうございます…！書かせていただきます！また、大好きとお言葉を頂けて嬉しい限りです！これからも頑張っていくので、よろしくお願いします…！！ (2021年10月8日 7時) (レス) id: 85454a74f4 (このIDを非表示/違反報告)
優夜@skpr/Bsc(プロフ) - 配信者ちゃんが風邪引くシチュとか、親友と配信者ちゃんがばったり会うシチュはどうですか…？楓が「あれ、配信者ちゃん来てない。珍し」って心配するとか…。あ、すみません、この作品大好きです、頑張ってください！ (2021年10月7日 22時) (レス) @page19 id: 78f7faa116 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：零麗 | 作成日時：2021年9月18日 17時
