反逆開始 ページ26
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手首に樹の爪が食い込んでいく。あまりの痛さに顔を歪めると樹は私に顔を近付けた。
「お前可愛いし、俺の女にしてやってもいいけど？だって俺が一番強い」
っ、違う。一番強いのは―――
「A、顔伏せろ！」
やましょーの声に顔を伏せると後ろからやましょーが吹っ飛んできた。やましょーの飛び蹴りが樹の鎖骨に当たって、ようやく私の右手は解放された。
「おい、暴れんなって言っただろうが。陸さんのとこ行け」
殺気立ってるやましょーに頷くのが精いっぱい。
「お前ら、俺に手を出したってことは協定破るんだな？」
血を地面に吐き捨てると樹が拳を鳴らす。
「は？言っとくけど俺はお前と協定なんて結んだ覚えはねぇ。あの馬鹿が勝手に決めただけだろ。……俺らが勝ったら健太との協定を破棄しろ」
「そんなことしたら神谷怒るんじゃねぇの？死にそうになってまでお前らのこと守ったんだぞ？はは、あれは笑ったな。一発でも俺に手を出したら女のことめちゃくちゃにするって言ってやったんだよ。そしたら、アイツどうしたと思う？」
笑いながら地面に両膝を付けると土下座した樹。
「…こうやって俺に頭を下げてさ。俺のこと好きなだけ殴っていいからAには絶対手出すなって。強い男がたったひとりの女のせいで弱くなる。…ダサすぎて笑いが止まんなかったよ、アイツ一発も殴り返してこねぇんだよ？」
っ、どうしてそんなに楽しそうに喋るの…？ケンちゃんがどんな思いで…。涙がぽろぽろと溢れる私を陸が自分の胸に押し付けた。怒りで震えてる陸があの時のやましょーと重なって、瞬時に血の臭いが蘇ってくる。
「陸さん、やっぱコイツは俺がぶちのめしてもいいっすか？」
やましょーは右手を振りかざすと樹の左頬を力いっぱい殴った。
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Lala(プロフ) - タムさん» 最後まで読んでいただきありがとうございます。労いの言葉もありがとうございます。タムさんも書き手でいらっしゃったんですね！タムさんのコメントのおかげで執筆意欲が上がっていたのでこちらこそ感謝を伝えたいです。ありがとうございました！ (2022年3月10日 11時) (
レス) id: 7b2010937b (このIDを非表示/違反報告)
Lala(プロフ) - Megさん» 最後まで読んでいただきありがとうございます。幸せだと言って下さると執筆してよかったなと改めて思います。Megさんの更新にたくさん励まされ勝手に勇気をいただいてました。これからもともに頑張りましょうね！またお話読みに行きます♪ (2022年3月10日 11時) (レス) id: 7b2010937b (このIDを非表示/違反報告)
タム(プロフ) - 完結おめでとうございます💐そしてお疲れ様でした☺️私も書き手の時期があったので、最後まで書き続けることの大変さを知っています。だからこそ感謝の気持ちでいっぱいです😢Lalaさんとこの作品に出会えて幸せです💭♡ (2022年3月9日 1時) (レス) id: 2c73cc4c7d (このIDを非表示/違反報告)
Meg(プロフ) - ぬぁ😭やっぱりこの作品好きです！！幸せな時間をありがとうございました！！番外編も楽しみに待っています✨ (2022年3月8日 22時) (レス) @page45 id: cd0d8bd3ad (このIDを非表示/違反報告)
Lala(プロフ) - タムさん» コメントありがとうございます！今夜更新分で全ての理由が明らかになりますのでお楽しみに🌟ぜひこのお話の結末を見届けてください🙏🏻毎回コメントありがとうございます🥺 (2022年3月8日 21時) (レス) id: b9d8b91003 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lala | 作成日時：2021年11月2日 17時
