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「……ごめんなさい、…紫耀の気持ちに、応えられない… ごめんね、」
「……わかった。…わかってたから、Aの中にはもう俺はいないって… ずっと気づいてたよ。俺から離れようとしてるって。でも、ずっと俺だけに頼ってほしくて、俺がいなきゃダメだって… そう思ってほしくて、…たくさん苦しめたよね」
「ちがう、私の方が紫耀を、紫耀にずっと甘えて…」
「A、俺は嬉しかったよ。俺なんかを選んでくれて。手が届くはずないと思ってたAが、俺のこと好きになってくれて愛してくれて、結婚まで考えてくれて…ほんとに、幸せだった。ありがとう」
ふにゃり、と柔らかく微笑む紫耀に胸の奥がツンとした。
「紫耀…」
「A、今、恋してるでしょ？すぐわかったよ俺」
「え…」
「ふふっ、俺、わかるよ。Aは恋してるって。相手は分からないけど… でも、Aの好きな人ならきっといい人だよね」
「……分からないの、…揺れてて、」
「ふふっ、揺れてるってことは、ひとりじゃないんだ？それは、メンバー？」
「……うん」
「そっか… じゃあ、考えるのやめたらいいよ。Aは頭がいい訳じゃないんだし、考えても答え出ないよ」
「え…そんなこと言う？頭、良くはないけどさぁ」
「ふはっ、だって、そうじゃん！恋は考えすぎちゃだめなんだって、ばあちゃんが言ってた！自然と体が動いて、頭が後から理解するんだって」
ニコリ、と微笑んだ紫耀は私の頭をぐりぐりと強く撫でて笑った。
「大丈夫、Aの幸せは俺が保証する！」
優しくて強くて大好きな紫耀に背中を押されて、やっと私は走り出せる気がした。
走り出せばきっと、心から愛する人が立っていてくれる。
そこに立っている人の顔はまだ見えないけれど、私はただガムシャラに走り出した。
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mikantoamechan(プロフ) - 本当に面白かったです！またこのような柵はや期待してます！ありがとうございました！ (2021年2月10日 3時) (
レス) id: a4d02bfd84 (このIDを非表示/違反報告)
inti723(プロフ) - 完結おめでとうございます！嬉しいけど完結が寂しいそんな作品でした。きょもとの結末も、と考えてしまうのでいつかこんなに愛してくれるきょもと結末を迎えるお話をお待ちしております(^^) リクエストなんですが、じゅりと結婚前のラブラブデートと樹の嫉妬見たいです (2020年10月16日 22時) (レス) id: 90f0d13157 (このIDを非表示/違反報告)
PaSO(プロフ) - 完結おめでとうございます！大好きな作品の完結、おめでたくも寂しくもあります。樹だったんですね！きょもちゃん推し（EMさんが魅力的に描かれる故に余計）寂しいですが、最後まで愛らしい彼でより一層好きになりました！番外編も楽しみにしてます！ (2020年10月16日 21時) (レス) id: 530e139599 (このIDを非表示/違反報告)
aena562(プロフ) - まさかの樹でした！！！でも樹との完結の仕方も大好きです！！！これからも楽しみにしてます^^お疲れ様でした！ (2020年10月16日 18時) (レス) id: 0ec9d277d7 (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - お疲れ様でした！とても楽しかったです！！大好きなお話です！また読み直します (2020年10月16日 18時) (レス) id: dc9b401a24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：EM
| 作成日時：2020年9月22日 13時
