共同任務 ページ8
「姉上はやはり凄いですっ！！戻ったらまた手合わせをしてください！！！」
私に並んでレオが言う。
「ありがとう、手合わせはまた次のお休みでね。」
優しく返すと嬉しそうな笑顔を浮かべる。
何度見ても素直で可愛い笑顔だ。
「でも、今は任務中だからちゃんと集中しないと駄目だよ？」
敵の気配が無いとはいえ任務中にあまりリラックスし過ぎるのも良くないのでやんわりと注意する。
「あ…申し訳ありません！姉上！！」
「うん、素直でよろしい。」
気を引き締めねば、と自分の顔をパンパンと叩くレオに私は補足する。
「この"薄日の先導者"はね、たしかに範囲が広くて凄い魔法に見えるかもしれないけど、弱点もあるんだよ」
意外だったのか、少し驚いた顔でこちらを見るレオ
「まず、陽の光が届かない地下なんかは感知できないし、町の外も魔法の範囲外だから感知できない。敵が魔を消すような魔道具なんかを使ってても分からないかな。あと陽の光が届きにくい屋内も不可能ではないけど、情報が朧げになる。さらに、団員や家族、友人など会ったことのある人の魔は判別出来るけどそれ以外は判別出来ないの」
要するに自分が知っている魔と知らない魔、ということしか分からないので、盗賊であっても大人しくしていれば他の町人と区別がつかないのである。
「魔の大きさだけでは個人の判別までは出来ない、ということですね！？」
「うん。レオや団員のみんなみたいに深い交流があれば個人まで判別出来るし、あとさっきの町長も意識して魔の感じを見ていたから分かるんだけどね」
なるほど…と深く頷くレオ
こうして共に鍛錬している時には使わないような魔法に触れ、その効果と弱点を知ることは今後レオの財産となるだろう。
お兄様はそれを見越して今回の任務を下さったんだろうなぁ…
着実に経験を積み成長していく弟を見ながら感慨深く思う。
「どんなに凄い魔法でも、必ず弱点となる穴はあるものだよ。冷静に、それを考えて対処していけばなにも恐いことはない……。
と、いうわけで、私の魔法で感知しきれない所に敵が潜んでるかもしれないから、気を引き締めて見回りをしながら集合場所に行こうね」
「はいっ！！！」
私たちは麗らかな日のなかを進む。
幸い敵に遭遇することも無く中央広場にたどり着く事ができ、そこには既に他の団員たちが集まっていた………
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ふーじー。(プロフ) - コメント下さった方々、ありがとうございます！続編の方もよろしければお願いします( ´ ` ) (2020年10月21日 21時) (
レス) id: 594ed5f1a0 (このIDを非表示/違反報告)
メガネコ(プロフ) - こんにちは！！とっても面白くて素敵なお話だと思いました！！ これからも、更新楽しみに待たせていただきますね！！ (2020年10月15日 14時) (レス) id: acba606f80 (このIDを非表示/違反報告)
MAER - 面白いです!更新頑張って下さい､､! (2020年10月12日 16時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
ふーじー。(プロフ) - コメントくださった方ありがとうございます！嬉しいです！これからも頑張ります…！ (2020年10月8日 19時) (レス) id: e1e44de3d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミノル - 悩むフエゴレオンさんが、可愛い！！サイコーです！嗚呼、マジ尊い、、更新ありがとうございます！！ (2020年10月7日 18時) (レス) id: 6c7edba7fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふーじー。 | 作成日時：2020年9月30日 0時
