団長会議 ページ28
「やぁみんな、お待たせ。」
私たちが魔法帝とともに会議室へ入るとそこには既に6人の団長が席に着いていた。
「カカッ！今日はやけ早ぇじゃねぇか。しかもなんだァ？その変なメンツは？」
いつも遅刻してくる魔法帝が定刻通りに登場したことに皮肉めいた声を上げたのは、翠緑の蟷螂団 団長のジャック･ザリッパーだ。
「てめぇにだけは言われたくねーよ、この変態奇人」
自分の席に向かいながらヤミさんが告げる。
ヤミさんはこの人とも…ノゼルさん程では無いが、仲が悪い。
いや、見方によっては息ピッタリにも見えるのだが…
お兄様が着席した後ろに立ち、そんな事を考えているとバチッとジャック団長と目が合ってしまった。
「カ！オマエ、知らねね顔だなァ？」
「！」
悪気はないのだろうが、ジロリと視線を向けられ私は引き攣った笑顔を返した。
まあ、団長会議に私がいたら浮くよね普通…
私の事を知らないであろう他の団長からも同様に視線を向けられていたのだ。
「あぁ、彼女はA･ヴァーミリオン。フエゴレオン君の妹君で紅蓮の獅子王の騎士団員だよ」
居心地の悪い思いをしている私を察したのか、魔法帝から紹介が成された。
「マルクス君」
「はい。皆様、本日は御足労いただきありがとうございます。早速ですが、本日の議題は明日に実施を控えた魔法騎士団入団試験についてです。」
私の紹介を済ませると、魔法帝は説明をマルクスと呼ばれた青年に託した。
魔法帝の後ろから1歩前にでたおかっぱ頭の青年…マルクスくんは淡々と説明を続ける。
「今年も沢山の受験希望者が来ると予想されます。また例年通り最後には実践形式の試験を予定しています。」
入団試験はいくつかの試験を行い、それらを総合的に判断し、団長が欲しいと思った受験生に挙手をする。
そこで選ばれなければ入団することは出来ない。
最後の実践形式の試験は団長にアピールするための最も重要な試験であると言えるだろう。
「そこで、本年度の回復魔道士チームの責任者としてAさんを指名したいのです。」
「！私、ですか？」
昨年、お兄様に付き添って入団試験を見に行った時にも、全力で試験に望む受験生のなかにけが人が複数出ていた。
その際、回復魔道士が待機しており治療に当たっていたのは記憶にあった。
しかし、なぜ今年になって急にそんなことを言い出すのか…
私は疑問の目を魔法帝に向けた。
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ふーじー。(プロフ) - コメント下さった方々、ありがとうございます！続編の方もよろしければお願いします( ´ ` ) (2020年10月21日 21時) (
レス) id: 594ed5f1a0 (このIDを非表示/違反報告)
メガネコ(プロフ) - こんにちは！！とっても面白くて素敵なお話だと思いました！！ これからも、更新楽しみに待たせていただきますね！！ (2020年10月15日 14時) (レス) id: acba606f80 (このIDを非表示/違反報告)
MAER - 面白いです!更新頑張って下さい､､! (2020年10月12日 16時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
ふーじー。(プロフ) - コメントくださった方ありがとうございます！嬉しいです！これからも頑張ります…！ (2020年10月8日 19時) (レス) id: e1e44de3d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミノル - 悩むフエゴレオンさんが、可愛い！！サイコーです！嗚呼、マジ尊い、、更新ありがとうございます！！ (2020年10月7日 18時) (レス) id: 6c7edba7fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふーじー。 | 作成日時：2020年9月30日 0時
