共同任務 ページ11
それから私たちは各自昼食を摂り、巡回を続けたが異変は起きず夜を迎えた。
「敵は発見次第連絡、その後に迎撃して下さい。さほど強敵ではないと予想されますが、危ういと思えば退いて体制を整えて下さい。くれぐれも無理はしないようにお願いします。」
魔道具を通じて端的に確認をし、私は事前に用意していた箒で静かに上空へ。
街全体を見渡せる位置で静止し、静かに敵を待つ。
レオには言い忘れていたが、"薄日の先導者"は夜には使えない。
正確には使えるのだが、陽の光が降り注ぐあの魔法を夜に使うと不自然になり、目立って仕方ないのだ。
よって私は目を閉じて魔の流れを感じることに集中する。
戦闘が起きた時直ぐに気付けるように。
『…………Aさん、今店の中で男が3人暴れ始めました』
しばらくすると、団員1人の魔が揺らぐのを感じた。
そして一呼吸遅れて通信魔道具から声が上がる。
次に狙われる可能性が高いと予想していた西の店だ。
「分かりました。機を見て捕縛して下さい。いけそうですか？」
『はい。任せて下さい』
声のトーンからしてまだ敵はこちらに気づいていないようだった。
団員の様子も落ち着いていたし、恐らくは上手くやってくれるだろう。
通信が切れ静寂が戻ったと思った次の瞬間。
『姉上！こちらにも敵です！！』
「！」
流石に3人だけとは思っていなかったが、やはりレオのところへも……
「……数は？」
心配な気持ちを抑えて状況を問う。
レオも魔法騎士の一員、ここは信じて任せることにしよう。
そう考えている最中にも通信魔道具から声が上がる。
『Aさん！私のところにも来ました！』
「………何人ですか？」
『15人ほどかと…！』
どうやら敵の数は予想より多く、その本命は北の店だったらしい。
レオの心配をしてばかり居られない状況を察し、私は素早く魔道具に向かって返答する。
「…私は北へ向かいます。皆さんも各自応戦して下さい。」
『『『はい！！！』』』
返事を聞き終わるが早いか、私は箒に移動魔法を使って瞬時に北を目指すのだった……
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ふーじー。(プロフ) - コメント下さった方々、ありがとうございます！続編の方もよろしければお願いします( ´ ` ) (2020年10月21日 21時) (
レス) id: 594ed5f1a0 (このIDを非表示/違反報告)
メガネコ(プロフ) - こんにちは！！とっても面白くて素敵なお話だと思いました！！ これからも、更新楽しみに待たせていただきますね！！ (2020年10月15日 14時) (レス) id: acba606f80 (このIDを非表示/違反報告)
MAER - 面白いです!更新頑張って下さい､､! (2020年10月12日 16時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
ふーじー。(プロフ) - コメントくださった方ありがとうございます！嬉しいです！これからも頑張ります…！ (2020年10月8日 19時) (レス) id: e1e44de3d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミノル - 悩むフエゴレオンさんが、可愛い！！サイコーです！嗚呼、マジ尊い、、更新ありがとうございます！！ (2020年10月7日 18時) (レス) id: 6c7edba7fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふーじー。 | 作成日時：2020年9月30日 0時
