仲良し…？ ページ10
「お久しぶりです、カルエゴ卿」
「「「！！？」」」
重苦しくなった空気をぶち壊したのは、Aの呑気な声だった。
入間やアリスは驚いて私を見て、
そしてカルエゴ卿は……
「なっ！ぜ、貴様が……！」
露骨に嫌な顔をして及び腰になっていた。
「何故って、入学したからに決まってるじゃないですか〜」
入間くんの真隣にずっと居たのに、気付かないもんかね？
アリスといい、カルエゴ卿といい、私の周りは一点集中型が多くて困る。
そう思案しながらも、笑顔で答えるAに尚も戦慄くカルエゴ
「A、お前カルエゴ卿と知り合いなのか…？」
その場にいた誰もが抱いた疑問をアリスがぶつける。
「あれ、言わなかったっけ？
カルエゴ先生は私の兄様の後輩なんだよ〜」
ね？カルエゴ先生？
と、笑いかけるA。
引き攣るカルエゴの顔を見る限り本当のようだ。
「そういえば兄様がまた近いうちにエギーちゃんに会いたいって言ってましたよ？」
「ええい、その呼び方はやめんかっ！」
「またまたぁ、本当は嬉しいくせにぃ…」
と、カルエゴをつんつんするAに入間を始めその場にいた一同は混乱する。
「とにかく！…少し大人しくしていろッ！」
カルエゴはなんとかAを抑えると代わりに彼には似つかわしくない、可愛らしいピンクのモニターの様なものを取り出した。
すると、マスコットキャラクター(？)が喋りだす…
"簡単っ！使い魔召喚講座〜〜！"
1、羊皮紙に血で丸をかく！
2、羊皮紙を持って魔法陣の中へ！
3、羊皮紙を中央のロウソクにかざす
と、4、その煙が形を成し使い魔になるよ！
さぁ！みんなもレッt
バゴォーン！
が、最後の言葉を待たずして、カルエゴによってそれは殴り倒された。
「概要は以上だ」
「(叩き倒した…)」
「(嫌いなんだ…あの可愛い説明セット…)」
「なお、羊皮紙は私の印が入ったものを使うように。不正があれば直ぐに分かるからな…」
羊皮紙を手に持ち、入間の方を見て忠告するカルエゴ
それを見たAがすかさず間に入り、笑顔で手を振る。
と、カルエゴは嫌な顔をしてすぐに目を逸らした。
余程Aに絡まれるのが嫌ならしい。
そしてこの時
入間は、常に笑顔でカルエゴに対しても物怖じしない彼女を純粋に尊敬し、
「〜っ」
アリスは、Aが親しげにするカルエゴをみて羨ましいと、密かに思うのであった……
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にゃ−ちゃん - とても面白かったです！更新楽しみにしてます！ (2021年5月23日 22時) (
レス) id: e414f5566f (このIDを非表示/違反報告)
mei(プロフ) - 更新頑張ってください…応援してます。 (2021年5月11日 5時) (レス) id: 7cfed39eff (このIDを非表示/違反報告)
みゅーと - 面白いっすねこれからも更新がんばってくださいね (2020年4月27日 23時) (レス) id: c22a47d948 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふーじー。 | 作成日時：2020年3月25日 12時
