魔界9日目 ページ11
徐々に視界が晴れてゆくと、そこには見事なジャーマン・スープレックスを決めた入間くんと気絶したアスモデウス君が居た…
「どうしよう、どうしよう…！」
『入間くん！』
「Aちゃ…！僕、どうしよう…！！？」
私が駆け寄るとオロオロしながらしがみついてくる入間くん。
『と、とにかく無事でよかった！
この人は保健室！保健室につれていこう？！』
早口でそう言って、私と入間くんは協力してアスモデウス君を抱え、歓声があがる中庭を逃げるように後にした。
ーーー理事長室
「いやぁ、幸先いいねぇ！」
おじいちゃんは入間くんがジャーマン・スープレックスを決めている所が写った写真を一面にした校内新聞を見て嬉しそうに呟く。
「あんな酷いこと…あっ、謝りにいった方が…」
そして例のごとく入間くんは真っ青だ。
『入間くん、大丈…』
バァン！！
慰めようとした私の言葉を遮る様に理事長室の扉が開かれた。
「きゃあ！！」
可愛らしい悲鳴を上げたのは私ではなく入間くんだった。
そして、登場したのはアスモデウス君 本人である。
「あっ…アスモデウス君…その…えっと……」
「参りました！入間様！！」
ツカツカと入間くんに歩み寄り、怯える入間くんの目の前には膝まづいた彼は予想外の言葉を発した。
「え？」
「先の決闘、文句の付けようもないほどの完敗でした…」
救いを求めるように入間くんは私の方を見る。
だが状況が飲み込めないのは私も同じだ。
そんな目でこっちを見ないで欲しい。
私はせめてもの意思表示はしておこうと、首を横に振った。
「敗者は勝者に従属するのが悪魔の習わし…
よって！この身全て捧げ、入間様の学園統治に尽力致します！」
キラキラとした満面の笑みを浮かべてそう宣言したアスモデウス君の顔は先程とはまるで別人であった。
「え？えぇえ！！？」
驚く入間くん。
今度こそ逃げるように私の元へ来て手を握る。
「助けてAちゃん…！」
一日で色々あり過ぎてキャバオーバーした入間くんは私に助けを求めた。
その姿が、私を慕ってくれていた孤児院の子達と重なり、反射的に庇う体勢を取ってしまった。
「なんだ貴様は…」
じろり、とアスモデウス君に睨まれる。
何この人 怖いんですけど…
入間くん、よくこんな
「邪魔立てするなら、貴様から斬ってくれようか」
(文字数)
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(´･ω･`) - こんにちは。初めて見たのですがキャラとの距離感たまりません。時間があるとき更新してくれると嬉しいです。応援しています！ (2020年5月14日 16時) (
レス) id: 8cd34875f0 (このIDを非表示/違反報告)
まそっぷ(プロフ) - キャラとの距離感が好きです ﾌｧｲｯ (2020年4月29日 1時) (レス) id: 2db0c0705d (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - すごく面白くて続きが楽しみです！更新頑張ってください！ (2020年4月7日 17時) (レス) id: 8a8ffa0991 (このIDを非表示/違反報告)
ふーじー。(プロフ) - さゆゆ☆さん» 初めまして！コメントありがとうございます！私はカルエゴ先生ですね！アズくんもこれから活躍する予定ですので、どうぞお楽しみに！ (2020年4月6日 1時) (レス) id: fddd5c4c33 (このIDを非表示/違反報告)
さゆゆ☆ - すごく面白かったです！私はアズくん推しなんですけど、ふーじー。さんは誰推しですか？ (2020年4月4日 6時) (レス) id: ac463600dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふーじー。 | 作成日時：2020年3月25日 1時
