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その固い意志に納得したエルザは、妖精の尻尾を抜ける者に伝える3つの掟を聞けと言った。
一秒たりとも所属していないのだが。
驚くウォーリーの反応は最もだ。
ギルドマークが描かれた旗を手に、彼女は高らかに声をあげる。
「一つ！！！妖精の尻尾の不利益になる情報は生涯他言してはならない！！！
二つ！！！過去の依頼者に濫りに接触し個人的な利益を生んではならない！！！！
三つ！！！たとえ道は違えど 強く...力の限り生きなければならない！！！！決して自らの命を小さなものとして見てはならない！！！！
愛した友の事を、生涯忘れてはならない！！！！！」
両目から涙が流れても、力強くその旗を高く掲げた。
「妖精の尻尾式壮行会！！！！始めェ！！！！」
ナツの炎、グレイの氷、ルーシィの精霊の輝き、それぞれの花火が夜空に打ち上げられる。
一緒にいたいという思いが大切な者の足枷になるのなら。互いの道を、祝福しよう。
「どこにいようとお前たちの事を忘れはしない。そして、辛い思い出は明日への糧となり私達を強くする。誰もがそうだ。人間には、そうできる力がある。
強く歩け。私も強く歩き続ける」
途端、バリバリッ、と空気を割くような音とともに、妖精の尻尾のギルドマークを象った雷が空に浮かんだ。
一同がハッとして振り返ると、悠然と佇むAの姿があった。
『血の繋がりより、もっと強い絆を持つのが妖精の尻尾です』
ゆっくりと、砂を踏みしめて前へ進む。
『貴方達が生きていてよかった。貴方達に出会えてよかった。貴方達が私達の友でよかった。
たとえ道のりが荒くても、私達はそれを恥じる必要はない。自分が精一杯生きた人生は、誇りです。胸を張って、堂々と歩みなさい。
万人に好かれる人がいなければ、万人に嫌われる人もいない。必ず何処かに貴方を思う人がいることを、忘れないで。
たくさんの出会いと発見と、幸せが貴方達の旅にありますように。
ショウ、ウォーリー、ミリアーナ...愛してるよ』
エルザと並んだAは、にっこりと微笑んだ。
ふぅ、とAが息を吐くと、ショウ達が乗っている舟の帆を優しい風が押した。
舟は徐々に沖へ進んでいく。
かつて自他共に傷付けた魔法は、今では最大の武器になった。
その魔法で、以前のように逃げるのではない。今度は、送り出すのだ。
大きく手を振る彼らの絆は、とても強い。
早くも再会の時に胸を躍らせ、涙は上がった口角を滑り落ちていった。
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もこ(プロフ) - 私愛され大好物なので嬉しいです！フェアリーテイルのキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (6月13日 9時) (
レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 練紅龍さん» いえいえ！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年9月13日 15時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - マリイさん» なるほど...フェアリーテイルは本小説が最初で最後の予定ですが、なるほど...ユウカの魅力を引き出せるのか...考えてみます。 (2022年9月13日 12時) (レス) id: 817163acd5 (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - 奥山乃愛さん» コメントありがとうございます！話のもっていき方を努力しますが、どうしても取りこぼしてしまうキャラはいると思います...申し訳ないです...でも頑張ります！ (2022年9月13日 12時) (レス) id: 817163acd5 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - フェアリーテイルのユウカ・スズキの小説も書いて欲しいです ユウカ好きなのでラミアスケイルの (2022年8月26日 14時) (レス) id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
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