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＊
「起きねぇな、A」
「昔から傷の治りは早かったが...」
「魔力関連だとそうはいかないってこと...？」
「Aに勝てないナツでさえ起きてるぞー」
ナツ、エルザ、ルーシィ、グレイが囲むベッドで寝ているA。
魔力が全て空に逃げた後、何も無くなった楽園の塔跡地から救出された。ジェラールは見つかっていない。彼女は、生きてはいるものの意識がない状態が続いていた。
Aが操作する前の炎以外の魔力も食したナツも、3日間の長い眠りから覚めた今では、グレイと言い合いができるほど回復している。
ショウやミリアーナ、ウォーリーはエルザと無事和解できた。Aに関しては変な誤解をすることなく、今でも大切に思っているようで話したがっていたが、当の本人がこれでは...と悲しみと不安が混ざってそわそわしている。
「この...薄らついてる首の線？何だろう」
ルーシィが指さすのは、Aの首を一周するように走っている線。まるで首を紐で縛ったかのようなそれは傷ではないようだが、一番付き合いの長いエルザも初めて見たようだ。たまに消えるよな、とナツが言う。
怪しいことこの上ないが、3日この状態が続いていて、今のところ変わりはない。
昨日と同じように、皆でまた明日と声をかけて彼女の部屋を出ていった。
＊
夕食を済ませてそれぞれの部屋に戻った後。エルザはショウ達が消えたことに気付いた。
最初こそ慌てていたが何かを察したらしく、ナツとグレイに“花火”の準備をするようルーシィに頼んだ。
エルザから妖精の尻尾へ加入しないか、と勧誘されたショウ達。
離れ離れになってしまっていたからこそ、これからずっと一緒にいたい。
確かに自由なギルドだろう。エルザやAといられて幸せだろう。
揺らぐ自分達は、確かにいた。
それでも。
出港しようとしていたショウ達に追いついたエルザは、黙って彼らをみつめた。
「オレ達はずっと塔の中で育ってきた。これから初めて“外”に出ようとしてる。
わからない事や不安な事がいっぱいだけど、自分達の目でこの世界を見てみたい。
もう誰かに頼って生きていくのはイヤだし、誰かの為に生きていくのもごめんだ。
これからは自分自身のために生きて、やりたい事は自分の手で見つけたい。
それが俺達の自由なんだ」
そう言ったショウの力強い眼差しを受けたエルザは、小さく笑って目を伏せる。
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もこ(プロフ) - 私愛され大好物なので嬉しいです！フェアリーテイルのキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (6月13日 9時) (
レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 練紅龍さん» いえいえ！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年9月13日 15時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - マリイさん» なるほど...フェアリーテイルは本小説が最初で最後の予定ですが、なるほど...ユウカの魅力を引き出せるのか...考えてみます。 (2022年9月13日 12時) (レス) id: 817163acd5 (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - 奥山乃愛さん» コメントありがとうございます！話のもっていき方を努力しますが、どうしても取りこぼしてしまうキャラはいると思います...申し訳ないです...でも頑張ります！ (2022年9月13日 12時) (レス) id: 817163acd5 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - フェアリーテイルのユウカ・スズキの小説も書いて欲しいです ユウカ好きなのでラミアスケイルの (2022年8月26日 14時) (レス) id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
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