＊第26話 ページ30
落としたサンドイッチは見事皿の上に乗った
内心安堵するが、今はそんな状況でもない
「も、もでる…？」
思いがけない言葉に動揺してしまう
「うん！だってお兄さんすっごくカッコイイ！」
すると、何故か周りの女子もウンウンと頷いていた
いや、ありえないそんなこと
だって俺見た目が理由で最もいじめられてたし
そんなことは絶対ない
「違うよ歩美ちゃん」
突然のことに言葉に迷っていると、先程の気にかかったメガネの男の子が歩美ちゃんの隣に立つ
「お兄さん、サングラスとかメガネしてないだろ？
少なからず、お兄さんぐらいの顔立ちのいい人なら、モデルだとしたら人気もあるだろうし、変装もするはずだよ」
にこっと男の子は俺に笑いかける
いや、だから顔立ちがいいなんて有り得ないんだってば
「えー！モデルじゃないの！？てっきり私もそうなのかと思ったー！」
「私もー」
すると、カチューシャをした女子高生が予想が外れた、と言う表情をする
続いて、その隣の黒髪の女子高生も口を揃える
なんなんだ…ほんと…
「ごめんなさいね、突然」
すると、そっと俺に謝罪したのは、もう1人の女の子
歩美ちゃんとは違ってだいぶ雰囲気が大人だな…
「あ、いや、俺は大丈夫だよ」
内心ドギマギしまくりだけど…
「ほら！お兄さんこれ以上困らせないように、みんな座りましょ？」
すると、黒髪女子高生が気を使って皆を諭してくれる
「すみません、お食事中にお騒がせしてしまって」
「あぁ、いや、お気になさらず」
すると彼女は俺に会釈をして、テーブルに座った
しっかりした子だなぁ…
「ねぇねぇ」
「ｯ！？
…どうしたの？ボク」
すると、いつの間にか隣に座っていたメガネの男の子に驚く
顔を見ると、やはりどこかで見たことがあった
どこだっけ…
「えへへー、お兄さんの読んでる小説が気になって
何読んでるの？」
すると、彼は無邪気に笑って俺の手元の小説を覗き込む
「あぁ、これ？『シャーロック・ホームズ』だよ
アーサー・コナン・ドイルって人が書いた、数々の難事件を解決する名探偵が主人公の本なんだ」
つい、少しだけ熱が入ってしまった
工藤優作先生も読んだとされる本だし、ファンとしてつい語りそうになってしまうのが悪いくせだな、とまた新たな反省点が見つかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 446人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
AMATA(プロフ) - 杏子さん» 伸びたw良かったです！！(？？)楽しみながら読んで下さりありがとうございます！！ (2018年7月16日 15時) (
レス) id: 4b76855916 (このIDを非表示/違反報告)
杏子 - まって、なってちょっと待って。心臓持たない。待って寿命3年、、、、、、伸びた (2018年7月16日 7時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
AMATA(プロフ) - タナトフィリアさん» わぁぁコメありがとうございます！(´；；｀)そう言って頂けて大変恐縮です…！二人の関係を進展していけるよう更新頑張ります！ (2018年7月10日 0時) (レス) id: 4b76855916 (このIDを非表示/違反報告)
タナトフィリア - ヤバいです！めっちゃキュンキュンしました！続きが楽しみです！更新楽しみに待ってます！応援してます！(*^艸^*) (2018年7月9日 12時) (レス) id: 41c9a6a89d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：AMATA | 作成日時：2018年6月25日 23時
