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憶 ページ6
息を切らして走った 。
この時間ならまだ残ってるはず ｯ ＿＿＿
淡い期待をひとつ 。
普段なら 、蓮巳先輩を気にして走れない校内も 、
階段を掛け上がって走る 。
いつものようにガラリとドアを開けて 、
「 夏目くん ！！！！！ ＿＿＿ 」
そう名前を呼んだ 。
「 . .. , なニ 、? 。」
よかっ .. た 、
沢山走ったせいでふわりと崩れ落ちそうになる 。
間に合った 、
どうしても今伝えたかった 。
ひとつ深呼吸をして息を整えて言った 、
「 ねぇ 、思い出した よ . .. 、あの花 。」
「 遅いヨ 。」
、
そう言って微笑んだ 、
私が昔あげた花 。
「 まさか忘れられてるなんてネ 。」
へらりと笑って彼が言った 、
「 流石にショックだったヨ .. 」
なんて付け加えて言った彼に
「 ごめんね .. でも思い出したよ 、」
だって夏目くんが昔と違っていたもの 。
ずっとかっこよくなってたし 。
「 ねぇ改めて言わせて . .. 、」
「 なにヲ 、? 」
、
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作者名：瀬俐 . | 作成日時：2020年1月27日 20時
