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「 ねェ 、Aチャン .. ? 」
、
「 ん .. ? どうしたの .. ? 。」
放課後彼から声を掛けられた 。
「 センパイにクッキー渡しといてボクの分は無いノ ? 」
少し苛立ちを含んでそう言われる 。
うぅん .. 渡したかったんだけど 遅れちゃったの 、
今更遅いのも知ってるしあんずちゃんにもらって嬉しがってたのも知ってる 。
だから 、いいの 。
「 うん .. ごめんね .. 、」
「 なんデ .. ? 。」
え .. ? 。
「 あんずちゃんに貰えたしよかったじゃん .. ! ね ? 。」
だって夏目君はあんずちゃんのこと好きなんでしょ ? 。
「 ほんト 、Aチャンのそういうとこ嫌イ . 」
「 今日の夏目君 、なんか変だよ . .. ?
ごめん . .. もう帰る ! 」
乱雑に教室のドアを開けて 、
ぐっと込み上げる物を堪えて家まで走った 。
家の扉を乱暴に開けて 、
玄関に靴を脱ぎ散らかした 。
急いで階段を上がれば 、部屋の扉をばたんと閉める 。
どくどくと早くなる心臓 。
夏目君 , わかんないよ 、
もっと言ってくれなきゃわかんないよ 、
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作者名:瀬俐 . | 作成日時:2020年1月27日 20時