参拾 ページ30
大きな机を挟み
あたしたちは座布団に座って向かい合っている。
謎にお茶で乾杯して、ズズーっとお爺さんのように啜った
崇裕さんがこれまたあ"ぁーとお爺さんのような声を出して
湯呑みを置いた。
｢よし、よし。そやんな、言うのは早い方がええ。
早すぎる気もするけど…｣
｢何ですか？｣
｢あのなお嬢。俺、お嬢の兄ちゃんやねん｣
あ、まずそこからなのか。
それは昨日聞こえてしまったから大したリアクション出来ないや。
｢…はい。昨日そこだけ聞いてしまいました｣
｢えっ！まじ？あそうなんや…割と薄いねんなこの襖…｣
話した方がビックリしてるという不思議な展開。
｢うーん…そやな…そしたら次、ここはな、言うてしまえば
死んだ人が来る場所やねん｣
｢あ、すみませんそれも望くんから聞きました｣
｢これも聞いたんかい！ほんで全然びっくりしーひんな！｣
いやー顔に出ないだけでだいぶびっくりしましたが…
｢えー何話したらいいんやろ…何聞きたい？笑｣
ふにゃんと笑った崇裕さんがあたしに会話の主導権を委ねた。
なので予てから気になっていた1番の疑問をぶつける。
｢あたし、何でここに来たんでしょう｣
血の繋がるあなたは分かるの？
死者は、全てを見ているの？
沈黙が流れる。
あたしも彼も、お互いの視線を1ミリたりとも揺るがせない。
『んー…厳密には分からん』
｢へ？分からないんですか？｣
あんな真剣な顔してたのに？
崇裕さんが分からないなら他に誰が分かるんだよ。
『厳密には、や。少なくとも兄貴の俺は、お嬢の環境を知ってる。
そこから予想できることはある』
『よっぽどしにたいと願ったか、俺が居る所に行きたいと思ったか』
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はのん(プロフ) - カジャさん» すごいです！1話でもめっちゃ嬉しくて興奮してしまいました！！ありがとうございます！！！ (2022年10月4日 21時) (
レス) @page50 id: eb6042d99a (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - はのんさん» 全く考えていなかったため、このように1話のみとなってしまいましたが…リクエスト、ありがとうございました。 (2022年10月4日 15時) (レス) id: c91b141c55 (このIDを非表示/違反報告)
はのん(プロフ) - そんな風に言っていただいて嬉しいです！望くんと濱ちゃんのその後を書いて欲しいです！ (2022年10月3日 18時) (レス) id: eb6042d99a (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - はのんさん» 応援ありがとうございました。はのん様の言葉がとても力になりました。その後、というのは望くんサイドでしょうか？それとも夢主と流星とのお話でしょうか？ (2022年10月3日 14時) (レス) id: c91b141c55 (このIDを非表示/違反報告)
はのん(プロフ) - 全部読ませていただきました！終わってしまって寂しいです。もしよければ、その後どうなったかのおまけ的なの書いてほしいくらいです！ (2022年10月2日 21時) (レス) @page49 id: eb6042d99a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カジャ
| 作成日時：2022年9月11日 21時
