参 ページ3
思ったよりも背の高いその男の子は
大きな目でこちらを見つめたまま何も言わない。
言い方は悪いが、上から下まで見定められているみたいだ。
荷物1つ持っていない私は確かに怪しいだろうが、突然現れ
しかも鳥居の上に座っていた男の子も十分
怪しい部類に入ると思う。
サラサラの黒髪から時折覗く目は大きく、鼻や口は小さい。
世間一般でいうところのイケメン。
ただ少し、姿勢が悪い。
見た目から分かるのはこのぐらいか。
『どうやって、ここに来た？』
少なくとも歓迎はされていないらしい。
｢分からない。気づいたら｣
『…そうか』
『なら帰れ』
男の子は鳥居の奥へ歩を進める。
大きな背中が精一杯拒絶していた。
帰れと言われても帰り方どころか帰る場所も分からない。
私は誰なのかすらも分かっていない。
｢…帰れない｣
背中がピタリと止まった。
ゆっくり振り返った目は困惑している。
なんだか急に不安になってきて、縋るような思いで男の子の方へ足を向けた
その時
『来んな！！』
森をざわつかせる勢いの大声が私たちの間を通った。
私の足は鳥居に入る1歩手前。
何か、そんなに私は迷惑なことをしてしまったのか。
それとも存在するだけで？
呆然とその場から動けなくなっていると男の子の方から
こっちへ近づいてくる。
そして目の前まで来て低い声で告げた。
『お前はまだこっちに来たらあかん』
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はのん(プロフ) - カジャさん» すごいです！1話でもめっちゃ嬉しくて興奮してしまいました！！ありがとうございます！！！ (2022年10月4日 21時) (
レス) @page50 id: eb6042d99a (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - はのんさん» 全く考えていなかったため、このように1話のみとなってしまいましたが…リクエスト、ありがとうございました。 (2022年10月4日 15時) (レス) id: c91b141c55 (このIDを非表示/違反報告)
はのん(プロフ) - そんな風に言っていただいて嬉しいです！望くんと濱ちゃんのその後を書いて欲しいです！ (2022年10月3日 18時) (レス) id: eb6042d99a (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - はのんさん» 応援ありがとうございました。はのん様の言葉がとても力になりました。その後、というのは望くんサイドでしょうか？それとも夢主と流星とのお話でしょうか？ (2022年10月3日 14時) (レス) id: c91b141c55 (このIDを非表示/違反報告)
はのん(プロフ) - 全部読ませていただきました！終わってしまって寂しいです。もしよければ、その後どうなったかのおまけ的なの書いてほしいくらいです！ (2022年10月2日 21時) (レス) @page49 id: eb6042d99a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カジャ
| 作成日時：2022年9月11日 21時
