ep.204 ページ5
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V side
「へぇ。偉いね。我慢したんだ」
こくん、と僕が頷くとジミナが優しく笑った
「珍しい。テヒョンが何も言わないなんて(笑)」
「…む、」
「だって僕らにだって嫉妬して束縛するじゃん？それを……Rouにしなかったなんて、ちょっとびっくりだよ僕」
ジミンの華奢な体に抱きついて顔を埋めると、優しく受け入れてくれる
「…人生で一番我慢した。」
「あはは、そうだね、テヒョンの性格考えるとそうかもね(笑)」
「笑い事じゃないんだってばぁ〜。…嫌われたくなくて…だって、僕にも友達いるし、じゃあAちゃんにも当然友達っているから、だから、…」
「うん。」
「男の子と仲良くしないで欲しいけど、本当は僕だけでいいって思ってるけど、まだ僕達の関係にはそんな繋ぎ止めることのできる『名前』はなくて」
恋人、じゃないから。
「…テヒョンは名前をつけたいの？」
「……分からない。でも、普通に言う『恋人』じゃ満足できないと思う。僕は、『彼女』って言うよりももっと強い何かが欲しい…。変かな」
うまく言葉にできないのがもどかしい
「でも他の誰かにそのポジションを奪われるのは絶対ヤダ」
彼氏なんてものがAちゃんにできたら嫌だ。
するとジミンがふっと笑って
「…僕から見た2人は、もうとっくにそんな関係性じゃない感じがしてるけどな」
「？」
「あー、僕も上手く言えないけど、きっと2人は『彼氏彼女』って簡単に名前のつけられるような関係にはなれないんじゃない？もっとずっと深いところでわかりあってる気がする」
一個人の見解だけどね、って。
「でも確実に2人は『愛』を共有してるよ。大丈夫、テヒョンイ」
「っ、」
「だからそんな顔しないで。テヒョンの苦しんでる顔は見たくない」
「ジミナ…」
「嫉妬心をRouにぶつけなかったのは偉いよ。今までのテヒョンなら＿＿というか僕たちにはそれをするでしょ？しなかったのは、Rouが特別だからだよ」
僕達の関係性に名前をつけることで彼女を自分のそばに置けるなら、名前をつけるべきなんだ。
でもそうじゃないって、この関係に名前などつけられないって、なんとなく分かってて。
Aちゃんもそう思ってて欲しいなって。
僕は絶対に彼女以外をこんなにも愛することなんて一生ないと確信してるけど、Aちゃんの優しさは僕にも届いてるから。縛りつけるのは違うっていい聞かせた
互いに信用できていれば、そんなもの、必要ないんだって気がついたから
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さく - グクが切なくて号泣しました、、。 (2022年6月23日 21時) (
レス) @page20 id: 7083a913c1 (このIDを非表示/違反報告)
なる - すばらしかった!一気に読みました！映画にしてほしいくらい! (2022年1月12日 7時) (レス) @page23 id: e79cab2ce6 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - むぅさん» むぅさん、コメントありがとうございます！書いてから少し経っているのですが、読んでくださる方がいるのが嬉しいです、、。素敵なコメントで作者も嬉しいです！ (2021年2月2日 18時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
むぅ(プロフ) - とっても素敵なお話でした…読んでたら自然と一緒に涙してました。また読み返します！ (2021年2月1日 19時) (レス) id: 8dd9a678ab (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - リーさん» リーさん、コメントありがとうございます。もう一度最初から読んでいただけるなんて…！長いお話なので本当にありがたいです、、！何度でも楽しんでもらえると嬉しいです！ (2020年11月30日 19時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mila.
| 作成日時：2020年5月2日 21時
