ep.211 ページ12
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Suga side
作業室に篭って作業して。
「…あぁ、飯…」
そろそろ食べなきゃ…と伸びをして立ち上がり、扉を開けたら
「!?」
「あっ…」
目の前に困った顔をしたRouがいた
「…どうした？」
俺に用か？と尋ねると、曖昧な返事をされて
「作業。見ててもいいですか…」
「は、」
「後ろで静かにしてるので…その……シュガさん、見てたくて…あ！いや、変な意味じゃ！」
ワタワタしてるRouに思わず吹き出して
「や、いいけど(笑)」
「あの、これ、…差し入れです。お腹すいてませんか…？」
「お、気が利くじゃん(笑)」
作業室に戻って椅子に座り、それを食べるとまた黙々と作業に戻る。それをただ後ろから見つめているRou
不思議な光景に見えるかもしれないけど、たまにRouはこうして俺のとこに来る
前に俺が「何かあったら頼れ」って言ったのを律儀に覚えてるのか、悩み事があると何を俺に話すでもなく、こうして一緒の空間にいることがあって
また何か抱え込んでんのかな
そう思いつつ作曲を続けていたが、今日はなんだか聞きたくなった
「……言いたくなきゃ言わなくていいけど、言葉にしてみると整理できることってのもあると思う」
「…！」
「いいよ。ちょうど休憩にしようと思ってたし、話したいなら話せば」
「…あの、その、凄く個人的なことで…」
「悩みなんて大体個人的なことだろ」
「そです、けど…」
「…ジョングクのことか？それともテヒョンのことか？または両方？」
そう言うとびくん、と体を揺らす
「…あの、私は…選んじゃいけない気がするんです、」
「なんで？」
「…お二人の関係が好きです。私が介入なんてしちゃいけないって、そう思うんです、できればお2人の前から居なくなるのが1番なんじゃないかって思う気もするんです」
「へぇ。例えばRouがどちらかを選んだとして、2人の関係が崩れると？」
「…いえ、そういうことでもなくて…最初から、私は…」
いちゃいけなかったのかもしれない、そう言いそうになって俺は言葉を重ねた
「お前がいたから、アイツらだって成長出来たんじゃないの」
「え？」
「どうするのが正解かとかわかんないけどさ、アイツらの気持ちに失礼なことは考えるお前は、俺は好きじゃない」
「っ！」
「2人の気持ちを受け止めるのもお前の役割じゃないのか？お前の気持ちに蓋をするのも違うと思う」
アイツらは真っ直ぐぶつかったって壊れるくらいヤワじゃない
「寧ろちゃんと伝えてくれた方が喜ぶだろ」
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さく - グクが切なくて号泣しました、、。 (2022年6月23日 21時) (
レス) @page20 id: 7083a913c1 (このIDを非表示/違反報告)
なる - すばらしかった!一気に読みました！映画にしてほしいくらい! (2022年1月12日 7時) (レス) @page23 id: e79cab2ce6 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - むぅさん» むぅさん、コメントありがとうございます！書いてから少し経っているのですが、読んでくださる方がいるのが嬉しいです、、。素敵なコメントで作者も嬉しいです！ (2021年2月2日 18時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
むぅ(プロフ) - とっても素敵なお話でした…読んでたら自然と一緒に涙してました。また読み返します！ (2021年2月1日 19時) (レス) id: 8dd9a678ab (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - リーさん» リーさん、コメントありがとうございます。もう一度最初から読んでいただけるなんて…！長いお話なので本当にありがたいです、、！何度でも楽しんでもらえると嬉しいです！ (2020年11月30日 19時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mila.
| 作成日時：2020年5月2日 21時
