ep.171 ページ22
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Suga side
ダンダン、と練習室から音が聞こえる。
____Rouか
「あいつ、…戻ってきたんだな、(笑)」
やっとだ。やっと。俺らもずっと会社に交渉し続けて、せめてRouに表の活動ではないことをさせてやってはくれないかと。特にジンヒョンやホソガ。
一生懸命訴えてた。
ジミンはジミンで、「いつ戻ってきてもいいように練習しときます」って、Rouとやるはずだったプログラム、カムバだって近いのに練習してて。
「たまにホソガが言ってますよ。また汗水垂らして踊ってて、声掛けていいかわからなくて黙って見てたら、躊躇なくジョングクが練習室入っていって一緒に踊ってるんだ、って(笑)」
とナムジュン
「…仲良いな、ほんとあの2人(笑)」
「まぁ一番歳も近いですしね」
「……気づいてるだろ?それだけじゃないってことも」
「まぁ…。でも、今はいいんじゃないですかね。うちにはもう1人、そんな子がいるでしょう?」
「テヒョンか」
ナムジュンはふっと笑って「可愛い弟と妹です。見守ってやりたいんですよ、」
「…そうだな、俺らが口出す問題じゃないな」
「そうは言っても」
「?」
「ヒョンだって、Rouのこと結構特別なんじゃないんですか」
「は、」
「僕にはそう見えてましたけどね」
そう言って去ってく。あ、おい!と声を上げることもできず。
____特別?
そりゃあ、特別だけど…なんだ?あの言い方だと俺もジョングクもテヒョンも一緒だと言わんばかり
ぱっと脳裏を過ぎるRouの微笑んだ顔
「っ、」
そしてあの子が持つ才能
一緒にステージに立った時の、あのぞわりとした感覚
「…は、なんだ俺(笑) 別にそんなんじゃないっての…」
すると背後から
「ユンギヤーー!!」
「…はぃ?」
「ユンギや、ちょ、待って、ヒョンと一緒に行こう…っ!」
もはや振り返らないで、すっと立ち止まって、ジンヒョンが追いつくまで待とうとしたその時____
とん、と背中に何かが当たる
「…え?」
___!?
振り返るとそこに居たのは
「シュガさんっ、えへへ…!」
「な、」
「ヤ〜ユンギ〜、可愛い妹にばったり会っちゃってさ〜、あひゃひゃ!驚いた?!」
ばっくん、と心臓が鳴る
綺麗なグレーの瞳は真っ直ぐで穢れなんてない
「シュガさん、色々お礼が言いたくて、その…っ」
「…お礼を言われるようなことしてないから」
見返りなんて求めてない
ぽん、と手を頭に乗せると嬉しそうに目を細めるからつい俺も嬉しくなってしまった
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mila.(プロフ) - モモさん» モモさん、コメントありがとうございます。Rouちゃんの可愛さや愛らしさが伝わっていたら嬉しいです、!今後も楽しみにしてもらえるように頑張りますね! (2020年4月14日 10時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
モモ - はじめまして、いつも楽しく拝読させていただいています。なんといってもrouちゃんの独特な雰囲気が好きです。これからも陰ながら応援しています。 (2020年4月10日 3時) (レス) id: 34ce0c79e8 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - ぱるさん» ぱるさん、初コメありがとうございます!とっても嬉しいです。気に入ってもらえてるようでほっとしました笑 ぱるさんもお体にはお気をつけてください。いつも読んでくださりありがとうございます。これからも楽しみにしてもらえれば嬉しいです (2020年4月8日 10時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - 本当に大好きなお話です!そしてこの感想が初めてになってしまい申し訳ないです...!お身体に気を付けてくださいね、これからも応援してます! (2020年4月7日 0時) (レス) id: 95d7d2a085 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - aさん» aさんありがとうございますー!名言?みたいなの、恥ずかしいです、、笑。でも楽しんでくれていたら嬉しいです!これからもゆるっとやっていくので気長にお付き合いください〜 (2020年3月27日 20時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mila. | 作成日時:2020年1月12日 18時