scene.31 ページ32
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「…っ、シュガ、くん、…//」
一瞬何が起きたかわからず固まって、それからピアノの椅子に座って、私の腕を掴んで見上げる彼から目を逸らした
「逸らすなよ___」
そう言って私の顎を掴んでニヤリと笑ってから、じっと私を見つめる
「っ、」
一歩、後ろに下がると、がたんとミニテーブルに当たってどさっと資料が落ちた
「……好きなことを仕事にしてるんだから、いいよなって、言われる」
「?」
シュガくんがポツリと話す
「好きだから、何より辛い、苦しい。
曲を作るってのは、魂削り取られる気がする、毎日、俺は、そうやって生きてる気がする」
「…シュガくん、」
「当然褒められたら嬉しい、受け入れてくれたら嬉しい、けど、《天才》だとみんなが言ってくれると、」
_____嬉しいよりも、安心するんだ
きゅっと握られた手に力が篭った
「イメージの一人歩き…俺らは、そんなもんで成り立ってる気がする。だからAさんが、あの時そう話した時に、俺は___」
私はシュガくんを優しく抱きしめる
「…怖いよね。私も、怖い…作品作るのは、命がけだよ、」
「…天才同士なら、こんな話したっていいよな、?(笑)」
そうして無理やり笑うから
「ほとんど作業室にいるから、ここ、来ていいよ」
「え」
「美味しいコーヒーなら、淹れてあげられるし…」
シュガくんはふっと顔を伏せて
「…あー、離したくねー」と呟いた
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mila.(プロフ) - eriさん» eriさん、読んでいただきありがとうございます。コメントもとっても嬉しいです。新しい作品を連載できるようになったらまたぜひ読んでください! (2022年2月26日 22時) (レス) id: 1554483eb9 (このIDを非表示/違反報告)
eri - コメント失礼致します。milaさんのこの作品のジンくんが耳を塞ぐ場面で、感動して泣いてしまいました。私自身天才でもなんでもないですがこの場面を読むと凄く心が穏やかになれます。こんな素敵な物語を書いてくださってありがとうございます!陰ながら応援しています! (2022年1月22日 1時) (レス) @page48 id: fc2e283c55 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - ぐぅにむさん» 押し付けがましくてすみません…(笑)私自身、この作品結構お気に入りなんです、、(笑)描写がわかりやすいと言ってくださるの嬉しいです。何せモデルのバンタンがあまりに美しいので言葉にするのもやっとです…(笑)応援ありがとう!これからもよろしくお願いします (2020年8月18日 18時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
ぐぅにむ - 考えられてとっても楽しいです!mila様の作品大好きです!この作品だったらグクもいいですね。この子犬でもウサギでも赤ちゃんでもない。年下の男と思って気抜いてたら足元すくわれるのとこ好きです!これからも応援しています!mila様サランへ!(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年8月16日 1時) (レス) id: 6734aceaf1 (このIDを非表示/違反報告)
ぐぅにむ - そしてまた約束をする からやってまいりました!おすすめと言われ読んでみたんですが。確かにジンペンにはおすすめですね!mila様の作品はなんか全体的に表現が具体的で想像がとてもしやすいです。綺麗な景色について詳しく書かれてたら、あこうかな、こうか?みたいに (2020年8月16日 1時) (レス) id: 6734aceaf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mila. | 作成日時:2019年11月9日 16時