scene.18 ページ19
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ジョングクside
「_____あ!」
事務所の廊下を歩いていたら、見覚えのある後ろ姿に出会った
「ヌナ!!!」
ゆっくり僕の声に振り返る
「…あ、こんにちは」
丁寧にお辞儀して微笑む。うわあ、律儀な人(笑) 僕の方が何個も年下なのに
「なんでうちに?」
「あらかた編集が終わってスタッフさんとチェックだったの。ジョングクくんは…」
元気そうだね、とまた優しく微笑む
____うわあ、
この世界にいても、Aヌナのこういう笑顔はちょっとどきっとする。
それくらい彼女は美人さんで、でもそれは顔だけじゃなくて、彼女の内面から滲み出る物だった。心が綺麗、ほんと。
その証拠に、彼女の周りにいるスタッフさんたちみんながみんなヌナを信頼していたし慕っていた
「うふふ、僕すっごい楽しみです!」
「本当?嬉しいなあ」
「ヌナ、今度僕に写真教えてください!あ、今カメラ持ってるんですよ!
ちょっと待っててもらえますか?!取ってきます!」
「あ、…」
返答も聞かずに走り出して、練習室においた鞄からカメラ引っ掴んで取ってくると、ヌナは壁に寄りかかることなく、綺麗に立ってそこにいた
「これ!今僕が使ってるやつで…!」
「…いいの使ってるね、レンズは?」
ヌナはゆっくり説明してくれた。今まで撮った写真を見せたら喜んでくれたし、何より
「ジョングクくんは私には撮れないような写真を撮るね。すっごい魅力的」
ふふ、と微笑む。うわ、かわい
「カメラ、向いてると思うよ」
私が言うのもおこがましいけど、って
「つ、続ける!続けます!死んでも続ける!//」
「…死んだらゆっくり寝ていいよ。」
そう言ってクスクス笑ってた。寝ていいよ、って。それも変だけど。
でも、とにかく僕はヌナの笑顔が好きだったし、褒められて浮かれ上がってた。
「また教えて!ヌナ!」
「…うん、ぜひ。ジョングクくん子犬みたいで可愛いから見てて飽きないね(笑)」
「こ、子犬…」
「うん、トイプーみたい、ふわふわしてて」
「子犬じゃないし。うさぎでもないし。赤ちゃんでもないから、俺。」
「へ…?」
「年下の男だと思って気を抜いてたら足元救われるからね、Aヌナ」
「??」
キョトンとする彼女にふっと笑うと、目をパチクリさせて
「…ゴールデンレトリーバーの方がよかった?」
「!?」
えええ、嘘でしょ…!!
「…そういうことじゃないんだけどね、(笑)」
「??」
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mila.(プロフ) - eriさん» eriさん、読んでいただきありがとうございます。コメントもとっても嬉しいです。新しい作品を連載できるようになったらまたぜひ読んでください! (2022年2月26日 22時) (レス) id: 1554483eb9 (このIDを非表示/違反報告)
eri - コメント失礼致します。milaさんのこの作品のジンくんが耳を塞ぐ場面で、感動して泣いてしまいました。私自身天才でもなんでもないですがこの場面を読むと凄く心が穏やかになれます。こんな素敵な物語を書いてくださってありがとうございます!陰ながら応援しています! (2022年1月22日 1時) (レス) @page48 id: fc2e283c55 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - ぐぅにむさん» 押し付けがましくてすみません…(笑)私自身、この作品結構お気に入りなんです、、(笑)描写がわかりやすいと言ってくださるの嬉しいです。何せモデルのバンタンがあまりに美しいので言葉にするのもやっとです…(笑)応援ありがとう!これからもよろしくお願いします (2020年8月18日 18時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
ぐぅにむ - 考えられてとっても楽しいです!mila様の作品大好きです!この作品だったらグクもいいですね。この子犬でもウサギでも赤ちゃんでもない。年下の男と思って気抜いてたら足元すくわれるのとこ好きです!これからも応援しています!mila様サランへ!(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年8月16日 1時) (レス) id: 6734aceaf1 (このIDを非表示/違反報告)
ぐぅにむ - そしてまた約束をする からやってまいりました!おすすめと言われ読んでみたんですが。確かにジンペンにはおすすめですね!mila様の作品はなんか全体的に表現が具体的で想像がとてもしやすいです。綺麗な景色について詳しく書かれてたら、あこうかな、こうか?みたいに (2020年8月16日 1時) (レス) id: 6734aceaf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mila. | 作成日時:2019年11月9日 16時