ep.54 ページ5
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いや、もう圧巻のステージに感動です。うあああ、って。
それにいつも最高なパフォーマンスのジョングクさん。
今も「…なんでいつも完璧なんだ、あの方は…」と開いた口が塞がらない。ああ、自分に足りないとこばっかり見えるよ、ジョングクさん見てると
そんなふうに先輩方の姿を袖で眺めていたときだった
「酸素吸入器!!用意しろ!!」
「はいっ!」
突然慌ただしくなる舞台裏
「??」
気になって近づいたら
「…!!?!?」
倒れてた。
誰が、って
「完璧」な。いつも輝いていて、最高な、
「…ジョングク、…さん、?」
思わず立ち尽くす。
血相を変えたスタッフさんたちが必死に介抱してるのを、ただ茫然と見つめてた。動けなかった。
だって、いつだって「完璧」な先輩が意識を失いかけるほど、このステージに、全ての力を注いでいた
ただ愕然とした。
いやもちろん、自分にできうる全てを行うのがプロだから。そんなの、わかっている。わかってはいるけど、
「…ジョングクさん、」
「…いき、ます、…」
「っ…!」
よろけて立ち上がるヒョンに思わず駆け寄った。
ああすみません、スタッフさんを何人か押し除けました!数人吹っ飛んだと思います!
グッと腰を支えて、歩きやすいようにして。
____重いっ
ぐったり力の抜けたヒョンはめちゃくちゃに重たい。思わずよろけたら、キャップが脱げた
「…っ、」
苦しそうに、でも前に進み続ける先輩。ステージに上がるリフトに到着したところで、そっと彼の頬に手を当てた
「ジョングクさん、」
「…ん、」
「…無理は、許します。」
止めたって、止まらないんだ、きっとこの人は。
止まったら死んじゃう。マグロみたいに。あれ、たとえが美しくないけど
「けど、無茶だけはしないで。」
お願い。
「あ、」
ふ、っとジョングクさんが口元を緩ませた。そしてリフトが上がっていく。
その微笑みには
_____わかってるよ。僕は、アイドルだから
そう言ってるように見えた。
急いでモニターに走っていって彼の様子を見守る。倒れないかな、大丈夫かな、
でも、そんな心配は杞憂だった。
「…かっこいい、」
キラッキラの笑顔を振りまいて、ステージを縦横無尽に駆け回ってる。まるでそれは
「羽のついた白馬みたい、____」
わあ、と思わず声が漏れた。振り向くたびに散る汗すらも、煌めいていた。
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mila.(プロフ) - 月のひかりさん» 他の作品でもコメントくださりましたよね、ありがとうございます、、!嬉しいです。気ままに更新頑張るので、楽しみにしていただけると嬉しいです! (2019年11月22日 23時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - りんかさん» りんかさん。コメントありがとうございます。返信遅れてごめんなさい、、とっても嬉しいです!誰と結ばれるのか、楽しみに待っててもらえると嬉しいです。続編に移行しましたので、今後もお付き合いくださると幸いです(^^) (2019年11月22日 23時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
月のひかり(プロフ) - あーーもう本当に大好きです、このお話!!! (2019年11月20日 22時) (レス) id: 29553fe515 (このIDを非表示/違反報告)
りんか - 主人公はテヒョンと結ばれるのですかそれともそれとも、、うぅ、、続きが常にきになります!これからも楽しみにしています^_^mila.さんのペースで更新頑張ってください! (2019年11月20日 21時) (レス) id: b1eff33979 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - めぐさん» めぐさん、ありがとうございます。とても嬉しいです。楽しみにいていただけるよう、更新頑張りますね! (2019年11月20日 2時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mila. | 作成日時:2019年11月1日 8時