ep.72 ページ23
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ジミンside
隣でジョングガが拗ねていた
「どうしたの?」
「Rou、髪染めたんですよ、知ってます?」
「ああ、うん。もしかしてダメって言われた?(笑)」と聞くとコクコク頷いた。髪色変えられなかったんだって。あーそうなると今は僕とRouがお揃いみたいだね。うふ、ちょっと優越感〜
照明が暗くなって、ステージが明るくなると
「ほら、いじけてないでRouの見ないと!」
「もちろんです、瞬きさえもしないですから僕」
「いやコンタクトとれちゃうよ」
なんて
そんな会話をして、いつもみたいにRouのこと見てたのに
番組終わりの舞台裏
「…う、…」
人知れず蹲ったのを僕は見逃さなかった
「Rou、?」
僕の声にジョングガとテヒョンがすかさず反応して、楽屋に戻ろうとしていた足を止めた
「ッRou!」
即座に駆け寄ったのはジョングギで
壁にもたれたRouの肩を支えて顔を覗き込んだ
「……あ、…ヒョン、(笑)」
へにゃ、と笑う
「…どうしたんです、そんなに慌てて…」
「どうしたって、…どこか具合悪いの?俺に言いなさい、ほら、」
二人の隙間からRouの首に手を当てると
「熱っ、!Rou熱あるの?」
首を横にふる
「言われてみればほっぺ真っ赤。」とテヒョンも心配そうに見つめる
「俺が支えてやるから。楽屋戻れる?」
「…ヒョン、へいきです…____あ、」
ぐらっとRouの体が傾いて、だらりと座り込んだ
「ヒュッ…」
「!!…Rou、落ち着いて!ゆっくり呼吸して…!」
過呼吸になり出したRouにグガが焦る。僕は「誰か!」とスタッフさんを呼ぶ
小さな、小さな、背中
こんな背中で一体どれほどのものを背負ってるんだろう____
そこで僕ははたと思い知った
“僕たちは、7人いる”
けれど
“Rouはいつだって一人だ”
「大丈夫だから、ゆっくり息吸って、はいて…っ」
「ヌナ!こっちです!Rouちゃんが!」
苦しそうなRouにスタッフさんが駆け寄り、いつの間にかヒョンたちも来ていた
「Rou?」
ジンヒョンがひょこ、と顔を出す
「過呼吸になっちゃって」と僕が言うとクッと眉を潜める
酸素不足で固まった手を、テヒョナとグガが必死に温めてほぐしてやっている
僕らがこんなに集うものだから、ちょっとした
「…ジンヒョン?」
しかめっ面のヒョン
どうしたんだろう、と思ったその時
「…ジ、…さ、…ッ」
Rouが、か弱い声を絞り出した
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mila.(プロフ) - 月のひかりさん» 他の作品でもコメントくださりましたよね、ありがとうございます、、!嬉しいです。気ままに更新頑張るので、楽しみにしていただけると嬉しいです! (2019年11月22日 23時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - りんかさん» りんかさん。コメントありがとうございます。返信遅れてごめんなさい、、とっても嬉しいです!誰と結ばれるのか、楽しみに待っててもらえると嬉しいです。続編に移行しましたので、今後もお付き合いくださると幸いです(^^) (2019年11月22日 23時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
月のひかり(プロフ) - あーーもう本当に大好きです、このお話!!! (2019年11月20日 22時) (レス) id: 29553fe515 (このIDを非表示/違反報告)
りんか - 主人公はテヒョンと結ばれるのですかそれともそれとも、、うぅ、、続きが常にきになります!これからも楽しみにしています^_^mila.さんのペースで更新頑張ってください! (2019年11月20日 21時) (レス) id: b1eff33979 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - めぐさん» めぐさん、ありがとうございます。とても嬉しいです。楽しみにいていただけるよう、更新頑張りますね! (2019年11月20日 2時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mila. | 作成日時:2019年11月1日 8時