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「ねーねーAちゃん!Aちゃんのウエディングドレスは僕が作るからね!!」
とテヒョンさんに言われたことを思い出す。
その時はみんなに気が早いと笑われていた
あれから3年。
私は大学4年。グクくんは、歌手として一躍有名人になっていた
ナムジュンさんも一人暮らしを始めたので、あの家を手放して、グクくんと私の新居に移った
「夕飯の支度しよう」
袋から野菜を取り出して調理を始める
今日はツアーを終えて久しぶりに家に帰ってくるから、グクくんの好物にしよう
___ガチャ、
「ただいまー」
「おかえりなさい、!」
パタパタと玄関に駆けていくと、「あ、いい匂い!」と笑う
「Aーおいで〜」
両腕を広げて、靴も脱がずに待つグクくん。これはもう付き合い始めてすぐに彼がやり始めたことだった
言われたままに飛びつくと、ぎゅうぎゅうと抱きしめられた
「…充電。」
寂しかったのか、いつもより長い気がする
その後食卓に料理を並べていると、部屋着に着替えたグクくんが「わ、
日常が、こうして続いていることが、何よりの幸せだった
「…ねえ覚えてる?私たちが最初に会ったお店」
「もちろん。あの居酒屋さんでしょ」
「うん、…今度一緒に行かない?」
有名人になってしまった彼を、普通のお店に誘うのは忍びなかったが
「行こう、行きたい」
とグクくんは笑った
「…俺さ、あの時Aを探せたのは、俺の騎士の血がそうさせたんじゃないって思ってるよ」
「え?」
「俺はAに出会うように運命づけられてたんだ。きっと」
《一瞬でわかったんだ。まるで引き寄せられるみたいに、Aを探してた》とグクくんがいった
「…歌の歌詞みたいだね(笑)」
「ふふ、ユンギヒョンに提案してみる?(笑)」
「…ねえ、それでさ。」
カタン、と箸をグクくんが箸を置く
「まだ、僕は未熟な歌手だし、全然、大したことも言ってやれないけど」
「…僕はいつまでも、君の隣で夢を見ていたい」
そう言って小さなリングを取り出す
「もう一度言う。何度だって君を見つけるし、何度だって君と眠る、そうして毎日が過ぎるのが僕の幸せなんだ」
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「僕と一緒に夢の世界に来て」
「永遠に」
そう言って、グクくんが私の唇に、そっとキスをした_____
[ヒョンが悪魔に連れ去られた]
end.
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mila.(プロフ) - カホシさん» カホシさんコメントありがとうございます!ちょっと変わった世界観でしたけど楽しんでもらえたなら嬉しいです! (2021年3月28日 20時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
カホシ - こんなにお話にハマったのは初めてです!これに出会えて良かったです!! (2021年3月27日 18時) (レス) id: f18e6e17b1 (このIDを非表示/違反報告)
_tunputo_(プロフ) - 処女作でこんなに複雑で作り込まれたお話が書けるなんてすごすぎます……一気に読んでしまいました……。世界観に引き込まれて没頭してしまいました。(笑)これ、ドラマになったらいいのに。なんて思ったり。他の作品も全て好きです。これからも更新楽しみにしてます。 (2020年11月27日 0時) (レス) id: 993cb3d94d (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - カナタさん» わあ、嬉しいです!もう一つの方も、ちょっとずつですが更新頑張りますので、楽しみにしていただけると嬉しいです(^^)最後までご愛読ありがとうございました! (2019年11月7日 20時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - きょうさん» ありがとうございます!感想嬉しいです!これからも頑張りますね!!ご愛読ありがとうございました! (2019年11月7日 20時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mila. | 作成日時:2019年10月28日 9時