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『そうだね。まだ時間はある。少し私の話をしようか。この世界の、ね』
「ｯ何度も返せって言ってるだろう！？僕の弟を返せ！！！」
『…悪いが、それは無理だ。』
「は？」
『チョン・ホソクと交わした契約は2つ。』
1. 一番大事なものを守ること
2. 12月31日。この日までに次の生贄が決まらねば、自分の体を明け渡す
『二つ目の契約についてはすでに日付が変わっている。私のものになるべくしてなったのだ』
「そ、んな、…っ」
『いいから黙って君たちは私の話を聞きなさい。もうホソクは返らないのだから』
殴りかかりそうになったグクくんを、ソクジンさんが止めた
『そういえば君たちの記憶を奪ったはずだったが、…なぜAのことを覚えている？』
「僕たちのDNAに刻まれた記憶が、消えるわけがない」
『無茶苦茶な(笑)』
「ナムジュン、」
「はい…僕たちは様々な事態を想定していた。準備する時間は有り余るほどありましたから。」
「テヒョンがお前に話を持ちかけたのも、想像できなかったわけじゃない。
テヒョンの記憶が消え去る前に、こいつが見たお前の記憶を、このレンガに刻んだ」
いい石だな、書きやすくて。生まれ変わったら俺はこんな石になるのがいい
そう、ユンギさんが言う。
「この世界にやってきた二人を忘れていたのは本当だ。…それについては、お前たちに謝る」
「っヒョン、」
「テヒョンは自分の契約がうまくいったと思ったんだろうが…そもそもお前はテヒョンの取引に応じる必要がない」
『…』
「俺らの記憶を奪ったところで、価値はないからな。
この世界にAがきた時点で、俺らに記憶がある方が厄介だったわけだし。単純にお前は俺らの記憶だけ奪って、Aをこっちに閉じ込めたんだよ」
そして俺らは記憶を取り戻すことと、いつの前にかいなくなった「ホソク」を探すのに手間取ったってわけだ。
『……A、』
「ｯ…！！？」
ユンギさんの話を遮って、私に視線を投げかける。そして、優しい、甘い声で私の名を呼んだ。
『ああ、すっかり成熟した。美しい女性に＿＿＿＿』
ゾワリ、と戦慄が走る
怖い。怖い。怖い…っ
『待望の女の子。王の血を引く子。私の伴侶となる子＿＿＿＿』
「え、…？」
グクくんが声を漏らして、私を見た。
伴侶？？
知らない…っ。なに、それ＿＿＿＿
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mila.(プロフ) - カホシさん» カホシさんコメントありがとうございます！ちょっと変わった世界観でしたけど楽しんでもらえたなら嬉しいです！ (2021年3月28日 20時) (
レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
カホシ - こんなにお話にハマったのは初めてです！これに出会えて良かったです!! (2021年3月27日 18時) (レス) id: f18e6e17b1 (このIDを非表示/違反報告)
_tunputo_(プロフ) - 処女作でこんなに複雑で作り込まれたお話が書けるなんてすごすぎます……一気に読んでしまいました……。世界観に引き込まれて没頭してしまいました。（笑）これ、ドラマになったらいいのに。なんて思ったり。他の作品も全て好きです。これからも更新楽しみにしてます。 (2020年11月27日 0時) (レス) id: 993cb3d94d (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - カナタさん» わあ、嬉しいです！もう一つの方も、ちょっとずつですが更新頑張りますので、楽しみにしていただけると嬉しいです(^^)最後までご愛読ありがとうございました！ (2019年11月7日 20時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - きょうさん» ありがとうございます！感想嬉しいです！これからも頑張りますね！！ご愛読ありがとうございました！ (2019年11月7日 20時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mila.
| 作成日時：2019年10月28日 9時
