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「…Aちゃん、これ…」


どうなってるの?




二人と手を繋いで夢の世界にやって来た。
テヒョンさんはユンギさんを見つけて説教する、と息巻いていたけれど




「…どうして、誰もいないの…っ?」



今までいたはずの皆さんの姿が見当たらない。



「…テヒョンさん、…」
「ッ、何が、起こってるの…?」


「ヒョン!!!!僕たち来ましたよ!!!出て来てください!!」


グクくんが必死に叫ぶ。


でも







何十分経っても、何も起こらなかった






どうして。必死に頭で考える。


「…あの実は…ソクジンさんやジミンさんには、そこに入ってはいけないと言われた場所があります、ッ」

なに、それ…

とテヒョンさんが口を開けている


「それに、…グクくんにも、」
「え?」
「近寄らない、って。約束したの、覚えてる…?」



「…まさか、」




あの “地下階段”


「…ジミンさんにね、 “辿り着いて欲しいけれど、辿り着いて欲しくない” って言われたの、」
「ッ!」
「それって、…やっぱり、 “助けて欲しい” ってことだと思うんです」


そのためには、



「地下階段は7つ。そのうち一つが悪魔に会いに行ける階段なんだと、私は思ってます」




「「…ッ!!?!?」」




テヒョンさんは眉を潜めて、グクくんはゆっくり首を傾げた




「ジミンさんが、 “正解の” 階段を探すように言ってくださったんです。きっと、お二人が戻ってこれないのは正解を探し当てたから…」

「…っ、ジ、ジミナが?」

「悪魔にとって、自分の居場所を知られたくはないでしょう?だから、 “パンドラの匣” なんです」


それはあくまでも私の推測に過ぎなかったけれど



「ユンギヒョンはそれを見つけたってこと?」

グクくんが詰め寄る



「……わからない、…正解の階段じゃない階段を降りたらどうなるのかは、私も知らないから…」
「は、?じゃあ、ヒョンは違う階段を降りたかもしれないってこと?」





「……っ」
「ねえ!答えてよ!どういう意味だよ!!」
「グガ…ッ!!! 」
「なあ?!」

テヒョンさんが必死にグクくんを宥めてくれている


「…ッ、わからないよ、…でもっ、こうして誰もいない状況とか、…そういうのは今までなかったんでしょ…?」


声が、震える






「とにかく、今言えるのは…っ、…
ユンギさんが降りた階段と、それから “正解” の階段を見つけることが、私たちにできる唯一の手段だってことだよ、…グクくん、」

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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , ジョングク   
作品ジャンル:恋愛
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mila.(プロフ) - BeBeさん» BeBeさん、コメントありがとうございます。とっても嬉しいです!楽しんでいただけて書いて良かったなあと思います(笑) 本当にありがとうございます! (2019年12月19日 22時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
BeBe(プロフ) - ファンタジーものは好みではないのに、この作品はすごく面白くて、お話の中に入り込んでしまいます!!楽しく読ませて頂いてます! (2019年12月17日 14時) (レス) id: e6e2536d94 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - キムさん» わあ、とっても嬉しいお言葉ありがとうございます!2編も楽しみにしていただけると嬉しいです!頑張ります! (2019年10月29日 22時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
キム(プロフ) - mila.さんのもう一つの作品を読んでこれを読み始めました。世界観がとても好きでわかりそうでわからないこの物語の内容がとても好きです。読んでたらなぜか自然と涙が出て来ました。作者さんが書く文章や言葉の選びはとても心に響きます。これから2編読んで来ます。 (2019年10月28日 18時) (レス) id: dd11077a9f (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - さなさん» ご感想、とても嬉しいです!引き続きハラハラドキドキするようなお話が書けるように頑張ります!ご愛読ありがとうございます! (2019年10月24日 12時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mila. | 作成日時:2019年10月11日 23時

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