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ユンギside
「ヒョン、今日は一人なんですね」
夢の世界。ナムジュニがやってきて、隣に立った
「ああ。あいつら今忙しいみたいだし」
「ジョングギは相変わらずですか?」
「…みたいだな。わざと下手に歌って上のクラスに上がろうとしないみたいだ」
「……そうですか、」
お前のせいじゃない、と肩を叩くと眉を下げて笑った
「Aが、悪魔は生贄の命を食べるわけじゃないらしいと言ってた」
「え?」
「まだホソクは生きてる。」
「っ、」
「だからこんな変な世界で一生過ごすとか考えんなよ。俺が全員まとめて向こうに返してやる」
なんとなくわかってきた。この世界のこと。Aとの関係。
「Aちゃんは…生贄が次の生贄を見つけられなかった時のことは何か話してましたか?」
彼の鋭い質問に、言葉が詰まる。
___正直に話すべきか。
一度逡巡して。いや、こいつに嘘言ったってどうせバレる
「…聞いた。」
「っ、なんて?!」
「……その時は、…"悪魔に食われて死ぬ" 」
「ッ!!?」
ホソクがこの世界に閉じ込められたのは、悪魔の条件に応じたからだ。
「一番大切なもの」をあいつが守った代わりに、今悪魔の身代わりになってる。
「…ッ、そ、そんな…!!!ホソガが次の生贄を見つけてくるとは思えないっ!!あいつは優しい奴です!!自分が食われることを望むに違いない!!」
「…だろうな。」
グッと拳に力を入れる。
「…だから今から俺は行く、」
「え?」
「地下階段、No.***…」
見つけた。この間ジニヒョンとAが話してたのを遠くで見て、この階段に何か糸口があるんだと探ってた。
「もし戻れなくなっても、」
悪いな、また悲しい思いをさせる。けど
「行かねーよりマシだ」
古い煉瓦の階段のロープを取って、足を踏み入れる。
カツン、
と足音が木霊した
____待ってろ。ホソガ。今俺が助けに行ってやる
そんでテヒョナ、ジョングガ、
一人で行動する俺を許せ。俺はお前たちを信じてるし、何より
俺らの絆がありゃ、離れ離れになるなんてことが
あるわけがない____
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mila.(プロフ) - BeBeさん» BeBeさん、コメントありがとうございます。とっても嬉しいです!楽しんでいただけて書いて良かったなあと思います(笑) 本当にありがとうございます! (2019年12月19日 22時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
BeBe(プロフ) - ファンタジーものは好みではないのに、この作品はすごく面白くて、お話の中に入り込んでしまいます!!楽しく読ませて頂いてます! (2019年12月17日 14時) (レス) id: e6e2536d94 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - キムさん» わあ、とっても嬉しいお言葉ありがとうございます!2編も楽しみにしていただけると嬉しいです!頑張ります! (2019年10月29日 22時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
キム(プロフ) - mila.さんのもう一つの作品を読んでこれを読み始めました。世界観がとても好きでわかりそうでわからないこの物語の内容がとても好きです。読んでたらなぜか自然と涙が出て来ました。作者さんが書く文章や言葉の選びはとても心に響きます。これから2編読んで来ます。 (2019年10月28日 18時) (レス) id: dd11077a9f (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - さなさん» ご感想、とても嬉しいです!引き続きハラハラドキドキするようなお話が書けるように頑張ります!ご愛読ありがとうございます! (2019年10月24日 12時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mila. | 作成日時:2019年10月11日 23時