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「わーい！Aちゃんとお散歩っ！！」
ブゥン、ブゥンと繋いだ手を振り回す “５歳児” テヒョンさん。
今日は時間がありそうだ、とナムジュンさんが言うので、この世界を探索しつつホソクさんの行方を探そうという話になった
「…テヒョナ、」
さっきまで親父ギャグかましてたソクジンさんが真顔で彼を呼び止めた。
「テヒョナは僕と回ろう。Aちゃん、ジョングギと一緒に行ってくれる？」
「「「え＿＿＿＿」」」
テヒョンさんとグクくんと私の声が重なり合う。
「マンネ同士仲良くなってきなさい！ね！」
「なんで！俺もAちゃんと仲良くなりたい！」
「ヤー、お前は俺じゃ不満なのか、ん？？」
ソクジンさんがテヒョンさんを抱きしめると、擽ったそうに身を捩らせていた。
私とグクくんがパチクリとお互い目を見合わせている間に、ユンギさんが一人でフラフラ歩き出してしまったので私たちも探索を始めることにした。
「…離れると危ないから俺のそばにいてね」
グクくんの言葉に小さく頷くと、恥ずかしそうに目をそらす
「いつも時間がある時はこうして夢の中を歩き回るんだ。何か手がかりがないか、ヒョンに繋がる何かが、……」
ぷつりと口を噤んで一瞬眉を潜めたけど、
…今日はなんだか空気がゆったりしてるね、気のせいかな(笑) なんて笑う。
そんな彼の作り笑いに気づかないフリをして、私もそっと笑い返す。
「ソクジンさんってとっても愉快な人なんだね」
「うん、今日のヒョンは一段と冴えてた(笑)」
思い出し笑いに目を細めた彼が、本当に心から笑えてるんだと思った。だからそっと背中に手を置いて
「…今の顔、すごく幸せそう」
「っ、…！」
「グクくんは、そうやって愛情たっぷりに愛されてきたんだね」
「…A…っ、？」
「教えて？ホソクさんのこと。グクくんが大好きな人たちのこと、たくさん知りたい」
探してあげたい。見つけてあげたい。こんなにも健気にお兄さんたちを慕う人を助けてあげたい。
つぶらな愛らしい瞳が微かに揺れて、ふっと微笑んだ。
「…もちろん。僕もAにヒョンたちのこともっと知って欲しい」
そう言うなりグクくんは抱えきれないほどのお兄さんたちとの思い出を語り出した。私はそれに相槌を打ちながら、全て聞き落とすまいと一生懸命に耳を傾けた
その間もずっと長いグクくんの脚を、私みたいな小さな歩幅に合わせてくれていた
「…あれ、？」
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mila.(プロフ) - BeBeさん» BeBeさん、コメントありがとうございます。とっても嬉しいです！楽しんでいただけて書いて良かったなあと思います(笑) 本当にありがとうございます！ (2019年12月19日 22時) (
レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
BeBe(プロフ) - ファンタジーものは好みではないのに、この作品はすごく面白くて、お話の中に入り込んでしまいます！！楽しく読ませて頂いてます！ (2019年12月17日 14時) (レス) id: e6e2536d94 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - キムさん» わあ、とっても嬉しいお言葉ありがとうございます！2編も楽しみにしていただけると嬉しいです！頑張ります！ (2019年10月29日 22時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
キム(プロフ) - mila.さんのもう一つの作品を読んでこれを読み始めました。世界観がとても好きでわかりそうでわからないこの物語の内容がとても好きです。読んでたらなぜか自然と涙が出て来ました。作者さんが書く文章や言葉の選びはとても心に響きます。これから2編読んで来ます。 (2019年10月28日 18時) (レス) id: dd11077a9f (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - さなさん» ご感想、とても嬉しいです！引き続きハラハラドキドキするようなお話が書けるように頑張ります！ご愛読ありがとうございます！ (2019年10月24日 12時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mila.
| 作成日時：2019年10月11日 23時
