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ジョングクside
「っヒョン、！！」
いきなり呼び出されて小さなカフェに入ると、テヒョニヒョンがひらっと片手をあげて俺を見た。
「グガ〜」
「っ、一体なんですか、急に呼び出して、って＿＿＿＿！？」
近寄って気がついたのは、ヒョンの目の前でぐったりしている女の子の姿。
「っ！！！？」
ヒョン！？どうしてっ！？と声を荒げると、しーっと口に指を当てて、「ちょっと気絶しちゃったみたい」と笑った
「笑い事じゃないでしょう！？A、？大丈夫？！」
肩を揺すると、ヒョンが「ダメだよ、気分悪そうにしてたから戻しちゃう、」と僕の手を握って止めた。
「ｯなにをしたんです…？！」
「わあ、そんなに怒らないでよ、ウリマンネ…」
「怒りますよ！ただでさえ彼女を巻き込んでるっていうのに、」
「"巻き込んでる"？」
「え、？」
「僕らが "巻き込まれた" んじゃないの？」
＿＿＿＿＿この子に。
ヘラヘラしていたヒョンの目が途端に据わって、ヒュッと喉が鳴る。いつもお調子者のくせに、こういう時のヒョンはさながら獲物を狩る虎のようだった
「…まだわからないじゃないですか。それに彼女はこの前"助けになりたい"って、そう言ってくれたんですよ、！」
「…ナムジュニヒョンのメモ。」
「ｯ、」
「今目の前にいるこの子よりも、俺が信じるのはヒョンたちとグガだけだよ。グガだって見たでしょ、」
ペラとポケットから僕に見せ付けたのは、ナムジュニヒョンの残した日記帳の一部。
「この世には二つの世界が存在する＿＿「虚」と「実」。その均衡を破ろうとする "悪魔" と、均衡を保つ "王" がいる。"悪魔" は生贄を喰らい、"王" は世継ぎを産んで、その血筋を守ってきた」
ヒョンの日記帳には、そう記されている
「悪魔は「実」を喰らい、生きながらえる。人々は夢に取り込まれ、狂った。」
「…ｯ、もしかして、ヒョンは、彼女に＿＿＿＿！」
「うん。聞いたよ。昔のこと覚えているか、って。…反応は、見ての通りだよ」
気を失ったAに、きゅうと心が痛んだ。ヒョンは、彼女をとことん利用する気なんだ。
「ナムジュニヒョンの言うとおり、ホソギヒョンが “生贄” である可能性を最優先するなら、僕が身代わりになってでも連れ戻すよ。
そして、
もしこの子が世界の均衡を保つための “鍵” であるなら
この子を迷いなく "悪魔" に引き渡す」
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mila.(プロフ) - BeBeさん» BeBeさん、コメントありがとうございます。とっても嬉しいです！楽しんでいただけて書いて良かったなあと思います(笑) 本当にありがとうございます！ (2019年12月19日 22時) (
レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
BeBe(プロフ) - ファンタジーものは好みではないのに、この作品はすごく面白くて、お話の中に入り込んでしまいます！！楽しく読ませて頂いてます！ (2019年12月17日 14時) (レス) id: e6e2536d94 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - キムさん» わあ、とっても嬉しいお言葉ありがとうございます！2編も楽しみにしていただけると嬉しいです！頑張ります！ (2019年10月29日 22時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
キム(プロフ) - mila.さんのもう一つの作品を読んでこれを読み始めました。世界観がとても好きでわかりそうでわからないこの物語の内容がとても好きです。読んでたらなぜか自然と涙が出て来ました。作者さんが書く文章や言葉の選びはとても心に響きます。これから2編読んで来ます。 (2019年10月28日 18時) (レス) id: dd11077a9f (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - さなさん» ご感想、とても嬉しいです！引き続きハラハラドキドキするようなお話が書けるように頑張ります！ご愛読ありがとうございます！ (2019年10月24日 12時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mila.
| 作成日時：2019年10月11日 23時
