九十、一人暮らし食生活 ページ20
「沢山来たので、皆さんもどうぞ！」
一人一人に野菜の入った袋を手渡す。
故郷から野菜の仕送りが沢山来たらしい。
周りにお裾分けとして持ってきていた。
「わぁい、
袋の中身を見て喜ぶA。
「こんなに沢山いいのかい？」
「いいんですよ！腐らせるより、皆さんに食べてもらった方が野菜たちも喜びますよ！」
賢治の天使の微笑みが炸裂した。
「賢治君めっちゃいいコ！」
＊
「そう言えば、椿さんって苦手だったものとかあるんですか？」
思い出したように敦は聞いてきた。
「え？」
細長くカットされた胡瓜を食べる手を止める。
「聞きたい？」
クスッと笑う。
「勿論です」
「料理だよ」
「・・・以外ですね」
「そう？一人暮らしの最初の方なんか、コンビニ弁当かカップ麺生活よ」
＊
初めての一人暮らし。
今まで以上に自由にできる時間。
誰にも拘束されることはない自分だけの時間。
椿A、高校を卒業し、一人暮らし生活が始まった。
＊
「Aちゃん、ソレは無いよ・・・」
「何故？」
Aの夕飯を見て絶句した。
「またカップラーメンッて・・・」
「またじゃないです。味噌味です。このメーカーの味噌味は三日ぶりです」
口を尖らせ反論する。
「否、三週間前からそう言うの食べてるでしょ・・・」
偶に夕飯時に訪れると、決まってAはカップ麺食べていた。
今日も訪れてみたら、カップ麺がポツンと置いてあった。
「だって美味しいもん。味もいっぱいあるし」
「そう言う問題じゃなくてね、身体に悪いよ」
「それに、料理できないし・・・後片付けも楽だし」
純一郎はこめかみと額を押さえ唸る。
「・・・これから当分一緒に食べよう」
「えぇ、潤一郎君ち一階じゃん」
面倒くさぁいと足を組み、椅子にもたれこむ。
「いいから、おいでッ！！」
「はぁ！？」
グイッと腕を引っ張られて玄関まで連れて行かれる。
「一寸、潤君！」
「面倒くさかったら、泊まっていいから！」
「はい、靴履いて！」と言われ渋々付いて行くことにした。
＊
そこから暫く一緒に夕飯を食べる日が続いた。
「大根の塩味が薄い！」
「これが普通！君はジャンクなもの食べ過ぎ！！」
「ナオミちゃんあーん」
「こら、苦手なモノをナオミにあげない！」
「残るより、食べれる人に食べてもらう方がいいでしょ！？」
「うぐッ」
何も言えなかった。
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麗(プロフ) - 24ページ 空気を纏う祖母に とありますが話の流れ敵には 祖父 ではないでしょうか？ (2021年4月23日 14時) (
レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - ドットコムさん» おめでとうございます。今年ものっぺり更新ですがよろしくお願いします。 (2019年1月2日 16時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
ドットコム(プロフ) - あけましておめでとうございます！今年も夢主可愛いですね！ (2019年1月2日 8時) (レス) id: e6a479853a (このIDを非表示/違反報告)
ドットコム(プロフ) - 柚湯さん» 乗り物って自転車以外酔っちゃいますw。コーヒーカップとかヤバイです。 (2018年10月20日 22時) (レス) id: e6a479853a (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - ドットコムさん» 私も運転が激しいのは・・・。吐きますね。 (2018年10月20日 22時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚湯 | 作成日時：2018年3月26日 23時
