37 ページ37
.
2年1組に着くとほんの数人が座り雑談していて、Aヌナの姿は無かった。
遅かった。
そう心の中で呟くと、ほんの少しだけ
目頭が熱くなった
頭がふらふらして
ゆっくりと下駄箱に向かう
もう、殆どの生徒が帰ったのだろうか
シンと静まり返り階段も廊下も誰も居ない
静かな階段をボーっとしながら降りて行く
頭の中はAヌナでいっぱいで今にも発狂しそうだ
もっともっと早く行動していれば
こんなにはならなかったのだろうか
どこまでも自分が憎くて憎くて仕方が無い。
ボーっと階段を降り下駄箱へ向かおうと
角を曲がろうとした時だった
「あーごめん。今日は、Aと帰るんだ」
そんな声が聞こえて来てピタリと足を止める。
キムテヒョン?
LN「…そうなんですか、、残念」
そしてルナのそんな声が聞こえて来て
背筋がびりびりと冷たくなった
TH「えっ、これ」
LN「これ、テヒョン先輩が観たいって言ってた映画のチケットです!私もテヒョン先輩と観たくて、でも公開日今日までじゃないですか?だから今日一緒に観れたらと思って、昨日チケット買っといたんです!」
その後の少しの沈黙に凄く嫌な予感がした
TH「ごめんA!!俺この映画観たかったんだ!!だから、今日ルナちゃんと帰るね!ごめんA!」
カッと全身が熱くなるのが分かった
昨日あんな目で俺を観て来たくせに
こいつは何を言っているんだ?
LN「テヒョン先輩行きましょう!」
そんな甘ったれた高いルナの声と
TH「うん!Aごめんね!」
キムテヒョンの声
頭に血が上って行くのが自分で分かる
Aヌナが今どんな気持ちでいるか
キムテヒョンお前には分からない?
裏切られて傷付けられて
また裏切られても
こんなにお前の事だけを思っているのに
俺ならもっと大切に出来るのに____________
そう心の中で叫び
角を曲がろうとした時
「テヒョナ。」
Aヌナの声が聞こえ
俺はまた足を止めた。
1417人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すみれ - 最初は、バッドエンドで終わるのかなと思ったけど、最終的に、ハッピーエンドで終わってよかったです。 (5月30日 17時) (レス) @page48 id: 83c0cebc8e (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - ユジンさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて安心しました(;_;)私も自分で書いていてそうおもいました!笑。最後まで読んで頂きありがとうございました! (2019年8月1日 16時) (レス) id: 3e337ea947 (このIDを非表示/違反報告)
ユジン - こんな彼氏欲しいです(´TωT`) (2019年8月1日 12時) (レス) id: 0abec50d21 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:葵 | 作成日時:2019年2月14日 19時