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JK「…意味…分かんない…」














途切れ途切れにそんな言葉が
震える唇から溢れた。




























ルナ?

早退したんだよね?

何でここにいるの?

頭痛は?

その男は?

誰?

何で男といるの?

何で腕組んでるの?

何で笑いあってるの?
































そんな疑問をぐちゃぐちゃな頭の中で
彼女に問いかけていると


























「お兄さん!!!」


























そんな言葉が飛んできて
はっとして声の方を向くと


優しそうなお爺さんが
やっとこっち見たよ、と少し
呆れたように口を緩めていた。

















「さっきからずっと呼んでるのに…ってお兄さん顔真っ青だけど大丈夫?」








そう心配そうに顔を歪めながら
袋を差し出すお爺さん。










JK「…すいません、、大丈夫です」















首からひんやりと冷たい何かが
頭に走っていて


顔から血の気が引いているのは
自分でもよく分かった。















お爺さんが差し出す袋から
見舞いに買ったシュークリームが割れて
中のカスタードがぐちゃぐちゃに
出ているのが見えて





それが余計に自分を追い詰めた。
































兎に角この場から早く消えたい。























JK「…すいません、拾って頂きありがとうございます。」







お爺さんから袋を受け取り
お礼を伝え頭を下げて
俺はサッと商店街を出た。
























ゆっくりと自分の家に向かう









頭の中にさっきの光景がはっきりと
こびりついて離れない。















ルナとの今までの思い出が
高速で映画の様に頭の中で再生される。

















JK「っ…んでだよ…」






小さく呟きふと袋の中が目に映る。












甘いお菓子にミカンのゼリー
そしてぐちゃぐちゃになったシュークリーム。
























全部全部彼女の好きな物。


















そう頭の中で呟くと
視界が少し滲んだ。






































俺は近くにあった販売機の隣のゴミ箱に
左手に持っていたそれを捨てた。
























そして























JK「……惨め、」





















そう小さく自分に呟き家に向かった。







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設定タグ:BTS , ジョングク , 防弾少年団   
作品ジャンル:恋愛
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すみれ - 最初は、バッドエンドで終わるのかなと思ったけど、最終的に、ハッピーエンドで終わってよかったです。 (5月30日 17時) (レス) @page48 id: 83c0cebc8e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ユジンさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて安心しました(;_;)私も自分で書いていてそうおもいました!笑。最後まで読んで頂きありがとうございました! (2019年8月1日 16時) (レス) id: 3e337ea947 (このIDを非表示/違反報告)
ユジン - こんな彼氏欲しいです(´TωT`) (2019年8月1日 12時) (レス) id: 0abec50d21 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年2月14日 19時

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