40本目 ページ40
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「っ、はぁ、はぁっ、、苦しいっ」
もう走り続けて何分だろう
腕時計もして無ければ
スマホも置いて来てしまった。
流石に太陽の日差しが照りつける中
走り続けているからだろう
喉がカラカラに乾いて来て
運動部でも無い私は、
少し目眩がしてきた。
でも20分でフェリーが出てしまう。
それに何分経ったかも分からない、
そんな不安から
脚を止める事なく息を切らしながら
走り続けていると
前から一台の原付が来て
私の横を通り過ぎそうになった瞬間、
原付がピタリと止まった。
思わず私もピタリと止まると
「A?、どうしたの?」
そうヘルメットを少しずらして
私に呟いたのは
「、ジンくん、」
彼だった。
肩を上下させ荒く息をする私に
ジンくんは、
大丈夫?何処かに向かってるの?
と問い掛けた。
「っ、はぁ、ユンギさんが、もうすぐフェリーで出発しちゃうの、はぁっ、その前にユンギさんに私の気持ちを伝えたくてっ」
そう答えた私にジンくんは
目を大きくさせ
ジッと私を見つめた。
何をジンくんに言ってるんだろう私
この間、ジンくんの告白を断ったのに
ユンギさんに気持ちを伝えたいなんて
ジッと私を見つめるジンくんに
「っごめん、ジンくん、私行くね!」
そう言ってまた走り出そうと
前を向き直した時だった。
JN「A、乗って!」
そう言って私の腕を掴んだジンくん。
びっくりして、ジンくんを
見つめると
ジンくんは、私に優しく微笑み
自分の被っていたヘルメットを取り
私に被せた。
「、ジンくん」
JN「Aには幸せになって欲しいんだ。だからお手伝いさせて。」
そう優しい笑顔のまま言ったジンくんに
胸がギュッと苦しくなった。
ごめんね、ジンくん
そして
「、ありがとう、ジンくん」
私は、そうジンくんに微笑みながら言い
ジンくんの後ろに跨った。
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チェヨン - 割りと気になる、あの味(∞∵∞)/ (2020年11月11日 2時) (レス) id: 63cd4095fc (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 明さん» コメントありがとうございます!青春を感じて頂けてたらと思い描いていたので嬉しい限りです(;_;)!是非読み返して下さい!笑。最後まで読んで頂きありがとうございました^_^ (2019年4月28日 7時) (レス) id: 3e337ea947 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - みほさん» コメントありがとうございます!素晴らしい作品だなんて…そう言って頂けて有難いばかりです(;_;)また読み返したいだなんてありがとうございます(*´-`)亀更新がちですが頑張ります!最後まで読んで頂きありがとうございました^ ^ (2019年4月28日 7時) (レス) id: 3e337ea947 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - はるさん» コメントありがとうございます!ドキドキして頂けて良かったです(*´-`)ホッコリ作品が作りたかったので、そう言って頂けてとても嬉しいです^ ^!最後まで読んで頂きありがとうございました! (2019年4月28日 7時) (レス) id: 3e337ea947 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - コットンさん» コメントありがとうございます!そう言って頂き嬉しい限りです(;_;)最後まで読んで頂きありがとうございました^_^ (2019年4月28日 7時) (レス) id: 3e337ea947 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葵 | 作成日時:2018年7月17日 2時